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サッカー日本代表と無縁のJリーグ 24年ぶりゴールデン生中継の開幕戦でヘタな試合は見せられない

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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連載第103回
杉山茂樹の「看過できない」

 ワールドカップ明けに新シーズンを迎えることになったJリーグ。日本代表のワールドカップ組でのうち、Jリーグでプレーする可能性があるのは、結局15分(+アディショナルタイム)しかピッチに立たなかった長友佑都と出場機会のなかったふたりのGK(早川友基、大迫敬介)に限られる。高視聴率を記録したワールドカップとの継続性や関連性は、ないに等しい。

 外国人選手を含め、代表級の選手がほとんど存在しないと言ってもいいリーグだ。ワールドカップの組み替え戦とも言うべきチャンピオンズリーグを頂点に、文字どおりワールドカップを追い風にしながら新シーズンの開幕を迎える欧州とは、決定的な違いがある。同じ競技とは思えないと言っては言いすぎだが、低レベルであることに変わりはない。そんなJリーグは、どうしたら活気づくのか。

百年構想リーグではヴィッセル神戸と優勝を争った鹿島アントラーズ photo by Masato Fujita百年構想リーグではヴィッセル神戸と優勝を争った鹿島アントラーズ photo by Masato Fujita そうした流れに立ち向かうかのように、フジテレビは8月7日、国立競技場で行なわれる開幕戦、横浜F・マリノス対鹿島アントラーズの試合を放送するという。ゴールデンタイムの地上波生中継としては、2002年以来、24年ぶりの出来事だそうだ。心配になるのはその視聴者数である。

 鹿島は2025年シーズンの覇者で、今年の百年構想リーグでもヴィッセル神戸に次いで2位に入った。2026-27シーズンも優勝候補の筆頭と言っていい。かつては常勝軍団の異名を取ったが、鹿嶋市の人口は約6万3000人だ。鹿島が本拠地とするエリアは周辺の地域に及ぶとはいえ、ホームスタジアムがある街としてはJ1リーグ20チームのなかで断トツの小ささだ。かつてそこにはジーコ、ジョルジーニョ、レオナルド、ベベットなど、ブラジル代表の主力選手がひしめいていた。

 このアンバランス。街の大きさとクラブの成績が一致しないクラブとして、世界的に知られるのはビジャレアルだ(昨季はスペインリーグ3位)。本拠地の人口は約5万人。それでも、スペインでビジャレアルが常勝軍団と呼ばれた過去はない。レアル・マドリード、バルセロナには及ばない。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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