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【サッカー日本代表】今のチームに「新戦力不足」批判は筋違い エクアドル戦でやっと示された森保監督続投の意味

  • 浅田真樹●取材・文 text by Masaki Asada

 日本サッカー協会(JFA)は、なぜ森保一監督を半年間限定で続投させたのか。その答えが、ようやく示されたような試合だった。

 日本のほか、エクアドル、ニュージーランド、パナマの計4カ国が参加し、トーナメント方式で行なわれているキリンカップ。日本は初戦でエクアドルと対戦し、0-0で引き分けた(90分の試合のあと、PK戦が行なわれ、5-4で勝利した日本が決勝進出。敗れたエクアドルは3位決定戦へ)。

エクアドル戦ではワールドカップ組がアグレッシブなプレーを見せた photo by Miki Sanoエクアドル戦ではワールドカップ組がアグレッシブなプレーを見せた photo by Miki Sanoこの記事に関連する写真を見る この試合、日本は先発メンバーに10人のワールドカップメンバーを並べた。唯一の新戦力は、日本代表初先発となった1トップの谷村海那。ただ、その谷村も出場時間は前半の45分間だけにとどまり、後半開始とともに上田綺世と交代している。

 すなわち、後半開始時点でピッチに立っていたのは、すべてワールドカップメンバーである。

 その後、日本は6人の交代選手を送り出したが、そのうちの5人もワールドカップメンバー。こちらもまた、例外は相馬勇紀ただひとりだった。

 つまり、日本代表は"ほぼワールドカップ仕様"のチーム編成でエクアドル戦に臨んだわけだ。

 ワールドカップの興奮を再び味わうべく、会場の横浜国際競技場に集まった6万5012人の観衆にとっては、大満足のメンバー構成だっただろう。9、10月の日本代表4連戦では、いずれもチケットが完売。ワールドカップで火がついた日本代表人気を再燃、あるいは定着させるための興行としては、大成功だと言える。

 それはワールドカップ後もなお、日本代表がワールドカップメンバー中心のチーム編成を維持していることのひとつの恩恵でもあるだろう。

 森保監督の発言からも、いまだワールドカップの"余熱"がうかがえる。

 選手に対する新たな要求として、指揮官が「よりボールを(主体的に)奪いにいく。自分たちからアクションを起こすところを、ディフェンスからやっていこう」と語るのは、低く構える受け身の守備でブラジルに逆転を許したことが堪えているからに違いない。

 ワールドカップ当時とさほど変わらないメンバーで戦うからには、そうした悪いイメージを払拭したい、との思いもあるだろう。

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