稲本潤一が久保建英を絶賛。「当時の僕より確実に伸びしろがある」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


 Jリーグでそんなに出られなかった選手が、海外に行った途端に五輪代表に入ったりする。そうなると、Jリーグの価値が軽視されているんじゃないかと。そういう流れでJリーグがどれだけレベルを上げていけるかが重要だし、Jリーグから日本代表がもっと出てきてほしいという気持ちはあります」

 受け皿が広くなったことで、海外移籍のハードルは低下した。もちろん、その流れは選手にとってはいいことかもしれないが、Jリーグにとっては諸手を挙げて歓迎できる状況ではない。

「たぶん、オランダやベルギーだったらすぐに行けるでしょうね。僕の時代も、実力的には行ける選手はもっといたはず。ただ、見てもらえていなかっただけで。今は見られやすい環境になったし、情報も伝わりやすくなった。選手にとっては、いい時代になったと思います。

 ただ、JのクラブやJリーグは、選手の価値をどう思っているのか。タダ同然で出ていかれるじゃないですか。やっぱり、抜かれる側もしっかりお金を受け取れる体制作りだったり、駆け引きを身につけていかないと、Jリーグのレベルは下がっていくでしょうね」

 一方で、稲本は海外に移籍した選手にも檄を飛ばす。

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