長崎を奇跡のJ1に導いた、髙田社長の
テレビ通販と似たクラブづくり (4ページ目)
ただ、アウェーでは、こちらが得点を入れても『シッ、静かに』と言うくらいに気を遣っちゃうこともあるんですよね。でも、そこで喜ばないのもおかしいので、10のうち6の度合いで喜んでいます。自分の性格かもしれないですが、そういう中で人間関係というものはできてくると思っています。
サポーターの席(V・ファーレンシート)を歩いていると、やっぱり感動します。あれだけ熱中して頑張っている姿を見て、私も幸せになりますよ。人の幸せを見ると自分も幸せになれますからね。それを全部で共有していくことが、一番大事なことかもしれません。だから私は、2017年シーズン最後の挨拶でも言いましたが、勝ったときは、相手の方へのリスペクトを一番考えます。そういうことが普通にできるチームにしたいと思っています」
――アウェーで勝っても少し抑えて......というのは、髙田さんの性格が出ているのでしょうね。
「やはりホームで勝っても、来ていただいた方への心配りはすごく必要だと思います。そういう文化をV・ファーレンというクラブの中に定着させていただいて、みんなが自然体で感じるようにすること。それが大事なんじゃないでしょうか」
(つづく)
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