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【サッカー日本代表】駒野友一「このタイミングで変えるのか」 不安もよぎった2010年ワールドカップ直前のメンバー変更 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Yuhei Harayama

【攻め上がりを自重して快勝】

 続くオランダ戦では0-1で敗れた日本は、決勝トーナメント進出をかけ、第3戦でデンマークと対戦した。

「初戦の勝利で気持ちの余裕はありましたけど、余裕を持ちすぎてしまうのもいけないですし、常にチャレンジャーの気持ちでデンマーク戦にも臨むことができました。早い段階で圭佑のフリーキックが決まってペースを握れましたし、その後に少し悪い時間帯になったんですが、そこでも守りきることができた。

 その流れでヤット(遠藤保仁/ガンバ大阪)さんが決めてくれてラクになったし、終盤に1点を返されましたけど、すぐに突き放すことができた。展開としては理想的だったと思います」

 快勝に思えた試合でも、日本のベースとなったのは徹底した守備意識だ。

「戦い方を変えるというのは難しいですし、攻撃的にやりたいっていう思いは選手も持っていたと思いますけど、この大会ではやっぱり『まずは守備から』という意識で戦いました。そこがブレなかったからこそ、デンマーク戦の勝利にもつながったと思います」

 高精度クロスに定評がある駒野自身も、攻め上がりを自重していたという。

「本当にタイミングが合えば上がろうかなと思っていましたけど、あまりそういう機会もなかったですし、あくまで守備に軸足を置いていましたね。リスク管理をしながら、同サイドにボールがあれば高い位置を取る意識はありましたけど、その際も守備のことは頭に入れていました」

 デンマークに快勝を収め、自国開催以外では初の決勝トーナメント進出。日本はラウンド16でパラグアイと対戦することになった。

「デンマークに勝った瞬間は喜びましたけど、チームのなかではすぐに切り替えて、次に行こうという雰囲気になっていました。グループリーグを突破したことは、あくまで通過点という感覚でした。

 パラグアイはグループリーグで1失点と手堅いチームという印象で、決勝トーナメントではさらに点を与えたくない意識が働くので、点を取るのは難しい相手だなと感じていました。日本もこの大会では守備的だったので、お互いに戦い方が似ているという意味では、ロースコアで試合が進むというのは想定していました。

 負けたら終わりですから。まずは失点しないっていうことを意識しながら、ワンチャンスをモノにできればという狙いがありました」

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