【サッカー日本代表】駒野友一「このタイミングで変えるのか」 不安もよぎった2010年ワールドカップ直前のメンバー変更 (3ページ目)
【内容よりも勝つことだけを重視】
「メンバーも変わって、システムも変わって、非公開で練習試合までしたんですが、どうなるかわからないという気持ちでしたね。今まで公式戦ではやったことのない形でしたから、不安がなかったと言えば嘘になります。
でも試合が始まると、(本田)圭佑(CSKAモスクワ)のところでボールは収まるし、守備のところでも全員がミーティングで言ったように、泥臭く、粘り強く、最後まであきらめないところを表現できていた。なので『意外といけるかも』という感覚はありました」
そして前半39分、歓喜の瞬間が訪れる。本田がワンチャンスをものにして、先制ゴールを奪ったのだ。
「あの1点で勝てるとは思わなかったですけど、得点が生まれたことで勢いづいたところはあったと思います。とにかく失点を与えないようにみんな泥臭く戦っていましたし、最後までゼロに抑えられたことが本当に大きかった。不安があるなかで勝ちきれたことは自信にもなりましたし、その後の試合にもいい流れが生まれていったと思います」
守備陣だけではなく、両ウイングの大久保嘉人(ヴィッセル神戸)と松井大輔(グルノーブル)も、まるでサイドバックのようにライン際を走り続けた。まさに全員が献身性を保ち、守り勝った一戦だった。
「そうですね。やっぱり短期決戦では初戦の勝敗がすごく大事になってくるというのは、ドイツ大会でも痛感したこと。内容よりも勝つことだけを重視して、実際に勝利を手にすることができた。だから、あのカメルーン戦は本当に大きかったと思います」
先発フル出場を果たした駒野にとっても、充実した試合となった。大会前はサブの立場だったが、この大会では全試合にフル出場することとなったのだ。
「大会前のイングランドとのテストマッチは出られませんでしたし、コートジボワール戦も途中からちょっと出ただけでした。でも、ドイツ大会の経験が生きたと思います。
出られない時に、どれだけコンディションを保てるか。メンタルもそうですし、パフォーマンスもそう。そこを維持することが本当に重要なんです。ドイツの時も、南アフリカの時も、いつ出番が来てもいいように準備してきたからこそ、突然の出番にも対応できたんだと思います」
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