サッカー日本代表の「ワールドカップ優勝宣言」に、イングランドのトゥヘル監督の答えは「夢を持つのは大事だ。実現するかどうかはともかく」 (2ページ目)
【勝ち方のバリエーションが増えた】
イングランドの守護神ジョーダン・ピックフォード(エバートン)が代表で失点するのも、イングランドが先制点を奪われるのも、実に2024年10月以来のことだった──EURO2024で準優勝した彼らは、その後のワールドカップ欧州予選を無失点の全勝で突破している。
「うちが先制されることなんて、めったにない。日本はとても、とても、とてもいいチームだ」と試合後に話したのは、終盤に投入されたDFダン・バーン(ニューカッスル)だ。
「いい反復練習を重ねていると思う。特にカウンターが脅威だった。自分はかなり前から日本代表や日本人選手に好印象を抱いていたけど、ベンチから見て、その後に実際に対戦してみて、その印象をさらに強くした。前回のワールドカップでもよかったし、次の大会でもいいフットボールを見せるはずだ」
23分に先制した日本はその後、イングランドに主導権を握られながらも、要所を締めて逃げ切りに成功。プレミアリーグでプレーする鎌田大地(クリスタル・パレス)が全体をコントロールし、そのパートナーを務めた佐野海舟(マインツ)は持ち味の鋭い寄せで中盤を引き締めた。
敵将が「日本の5バックに苦労した」と振り返ったように、全体で構えてそれぞれのカバーリングの意識も高く、最後の砦のGK鈴木彩艶(パルマ)は驚異的な反射神経で相手の鋭いシュートを弾き出した。
前回のカタールワールドカップでドイツとスペインに、昨年10月にブラジルに勝った時とは異なり、先行してリードを守りきって最小得点差の白星をつかんだ。列強を相手に勝ち方のバリエーションまで増やしている日本代表は、彼らが宣言するように、来夏には本当に世界の頂点を極めることができるだろうか。
その点について、前日の記者会見でトゥヘル監督に質問してみた。日本代表は監督も選手もワールドカップで優勝すると宣言しています、と。
「それは公式に言っているのか? そうか、いいと思うよ。夢を持つのは大事だ。実現するかどうかはともかく、夢を持たないとね。本大会に出場するチームには、等しくチャンスがある。突拍子もないものではないし、理解できるよ。
日本代表は強い。想像しにくいことを実現させられるかもしれない。だから前向きに、できない理由はないと考えるべきだ。それは我々、イングランドにも言えることだ」
そう話したイングランド代表監督だが、自分たちのことについては常々、「優勝候補ではない」と報道陣に釘を刺している。ややもすると途端に盛り上がりがちな地元メディアを牽制しているのだろう。
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