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【プロ野球】巨人の若手野手は「工夫が足りない」 OB篠塚和典が指摘するバッティングの課題 (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

 ちなみに、バッティングの意識という点で少しセンスを感じるのは、ルーキー(ドラフト5位)の小濱佑斗(24歳)です。まだ打席数は少ないですし、技術の向上も必要ですが、いろいろなボールに対しての体の使い方や、状況に応じた意識はいいものを持っているな、という印象です。

【外国人選手たちの印象は?】

――若手の成長には、打線の軸となる選手の活躍も重要だと思います。その点で、新外国人のボビー・ダルベック選手はどう見ていますか? ここまで9本塁打、チームトップの28打点を挙げています。

篠塚 インサイドが弱いですよね。狙い球が少し外側になっているバッティングに見えます。少し甘めのインサイドに来たボールを、回転しながらガーンと最初から振っていく感じがないんです。時には、初球のインサイドを思いっきりミートしていくとか、工夫と変化を見せないと同じパターンでやられてしまいます。

 岡本の代わりは難しいですし、4番を任せるとなると期待値は大きいですが、指導法次第でもっとやれると思います。ただ、数字を見れば、ここまでは及第点の働きと言っていいのではないでしょうか。
 
 2年目のトレイ・キャベッジは、追い込まれてからボール球を見極められず、すべて振ってしまって三振するケースが目立ちます(リーグトップの77三振)。日本の野球をもっと勉強していけばさらに成長できる選手だと思いますし、期待しています。

 外国人選手の活躍も欠かせませんが、中長期で考えれば、やはり若手の台頭は必須です。ようやく支配下登録され、6月4日に東京ドームでプロ初安打を記録したフリアン・ティマ(来日6年目/21歳)、今季はまだ3試合しか出ていないドラ1の石塚裕惺(2年目/20歳)、ファームで結果を出している三塚琉生(4年目/21歳)、荒巻悠(2年目/23歳)らもチャンスに備え、鍛錬していってもらいたいです。シーズンを通じ、ここまで挙げた選手のなかで誰が出てくるのか。期待とともに注目しています。

(後編:安打製造機・篠塚が伝えたい「打撃論」 打席での立ち位置ひとつでも"凡打の内容"が変わる?>>)

【プロフィール】

■篠塚和典(しのづか・かずのり)

1957年7月16日生まれ、東京都出身、千葉県銚子市育ち。1975年のドラフト1位で巨人に入団し、3番などさまざまな打順で活躍。1984年、87年に首位打者を獲得するなど、主力選手としてチームの6度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献した。1994年を最後に現役を引退して以降は、巨人で1995年~2003年、2006年~2010年と1軍打撃コーチ、1軍守備・走塁コーチ、総合コーチを歴任。2009年WBCでは打撃コーチとして、日本代表の2連覇に貢献した。

■元巨人、WBCコーチ・篠塚和典氏の夏の野球教室

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著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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