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【プロ野球】巨人の若手野手は「工夫が足りない」 OB篠塚和典が指摘するバッティングの課題 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――現時点での平山選手の課題は?

篠塚 先ほども言いましたが、どんなボールでも同じようにスイングしていて、真っすぐでも変化球でも空振りの仕方が同じです。追い込まれたカウントでは、外のボールをミートすることに重点を置いてみるとか、考えなければいけないことがあるはずです。変化球への対応としては、体を少しずつ緩めていったうえでの"タイミングが合っている空振りやファウル"はいいのですが、そういった場面があまり見られません。

 プロの選手であれば、ティーバッティングで自分が決めた方向へ打つことはできると思いますが、フリーバッティングでも同じようにできるのかどうか。ピッチャーに真っすぐを投げてもらう時に、たまには抜いたボールを投げてもらうことも必要ですし、それにアジャストしていけば自信もついてくるでしょう。バッティングに対する意識の持ち方と、練習の仕方が重要ですね。

【伸び悩んでいる有望選手たち】

――現在ファームにいる、浅野翔吾選手(4年目/21歳)はいかがですか?

篠塚 彼も長打を打とうという意識が強すぎますね。あの小さい体(172cm)で、バットを目一杯長く持って打っているようではダメ。もちろん、それで打てていればいいですけどね。もう4年目ですし、状況に応じてバットを少し短く持ち、ミート中心のバッティングを意識していくとか......何かを変えていかなければレギュラーはおろか、一軍に定着することすらできません。
 
 今は速いボールを投げるピッチャーが多いですから、バットを少し短く持ったほうが当たる確率は高くなります。昨年、泉口はそれで成功しました。浅野に限らず、平山にしても自身の特長や相手に応じたバッティングができるかどうかですね。

――今季に飛躍が期待される中山礼都選手(6年目/24歳)はいかがですか?

篠塚 昨年の後半、徐々にバッティングがよくなっていたので期待していました。ですが、やはり強く振ろうという意識が先行して、確実にミートして野手の間にボールを飛ばす打撃が今年はできていません。強振し、野手のいるところに打球が飛ぶ、ということを繰り返していたら結果は出ません。

 彼はキャンプ、オープン戦を通じて、昨年のいい感覚を定着させるべきでした。WBC日本代表に合流したことはいいのですが、オフの間に自分の特性を忘れたのか、もしくは「これでいいんだ」と思いこんだものが間違っていたのか......ちょっとした気の緩みもあったのかもしれません。

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