ヒロド歩美が思う高校野球界の未来を照らす"新たな球児"の形 「人生を前向きに変えていく」取り組み
ヒロド歩美 インタビュー 前編(全2回)
今年もまた、熱い夏がやってくる。『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)のキャスターとして11年目を迎えるフリーアナウンサーのヒロド歩美さん。春夏通じて初となる女性審判員の登用など、歴史的な変革の年となる2026年の「第108回全国高校野球選手権大会」。
波乱が起きている地方大会の行方から、部員不足という社会課題に対する球児たちのドラマ、女性と野球の関わりの広がり、そして「密かな野望」まで、現場を駆け回るヒロドさんに熱く語ってもらった。
キャスターとして高校野球取材を続けているヒロド歩美さん photo by Sunao Noto(a presto)この記事に関連する写真を見る
【地方大会から生まれる予測不能なドラマ】
まずはやはり、沖縄尚学の夏連覇など大本命の戦いには注目しています。それに加えて、昨夏の甲子園は2年生が活躍した大会でもあったので、彼らが最上級生となってどう甲子園に戻ってくるのか、どんな成長した姿を見せてくれるのかは大きな見どころです。
たとえば、昨夏王者の沖縄尚学はコンディション不良を抱えながらもチームを鼓舞し続けた左腕・末吉良丞くんや新垣有絃くんたちの踏ん張りもあり、みごとに2年連続で夏の甲子園出場を決めました!
また地方大会では、自己最速150キロをマークして甲子園出場を決めた聖隷クリストファー(静岡)の高部陸くんや、残念ながら甲子園出場を逃しましたが、エースとして連戦を投げ抜いた県岐阜商の柴田蒼亮くん、日大三(西東京)の主将・田中諒くんなど昨年の甲子園の熱気を知る選手たちのドラマには胸が熱くなりました。
神奈川大会では2回戦で痛烈な打球を足に受けて心配されていた横浜の剛腕・織田翔希くんが、4回戦でリリーフ登板して復帰し、準決勝、決勝ではなんと最速157キロをマーク! ホッと胸を撫で下ろすとともに、甲子園での活躍が楽しみです。
今、全国各地で新風が巻き起こっていますよね。秋田大会では、今春優勝の秋田商のほか、昨秋の県大会優勝の明桜、そして"金農旋風"の金足農など、強豪校がことごとく初戦で姿を消す大混戦になっています。
さらに、春夏連覇が注目されていた選抜王者の大阪桐蔭も4回戦で敗退。また、山梨学院の左腕エース・檜垣瑠輝斗くんや、春に手首を骨折してリハビリから復帰したばかりの二刀流・菰田陽生くんの活躍も気になっていましたが、準決勝の延長タイブレークの末に惜しくも敗退が決まりました。
毎年、「必ずここが出てくる」という絶対はないのが高校野球です。「優勝候補」なんて言葉はないのだなと、地方大会を見ながらあらためて実感しています。
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著者プロフィール
堤 美佳子 (つつみ・みかこ)
ライター・編集者・記者。1993年、愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業後、新聞社、出版社を経てフリーランスとして独立。ビジネス誌を中心にインタビュー記事などを担当。学生時代は埼玉西武ライオンズ一筋で、現在はラグビー観戦にハマりつつある。









