【ボクシング】山中慎介から見た「井上拓真vs.那須川天心」のカギは「最初の4ラウンド」 初戦と"距離感"や戦い方はどう変わるのか
山中慎介が予想する井上拓真vs那須川天心 後編
(前編:井上拓真と那須川天心は再戦までにどう進化した? 山中慎介が両者の「予想を超えた」前戦を踏まえて分析した>>)
約10カ月ぶりの再戦を前に、天心は初戦とは戦略が「ガラッと変わる」と明言。一方の拓真も、井岡一翔戦ではロープ際で巧みに体を入れ替えてカウンターを当てるなど、あらためてボクシングの"幅"を見せた。
初戦では、拓真が距離を詰めた3ラウンドから流れが変わった。互いに手の内を知る再戦では、どちらが距離を支配するのか。そして、4ラウンド終了時に公開される採点は、その後の展開にどう影響するのか。元WBC世界バンタム級王者・山中慎介に、勝負を分けるポイントを聞いた。
井上拓真とのリベンジマッチに臨む那須川天心 photo by 山口フィニート裕朗/アフロこの記事に関連する写真を見る
(文中敬称略)
【再戦で変わる"距離"の攻防】
――初戦は、拓真選手が接近戦に持ち込んでから流れが変わりました。再戦では、天心選手はそこにどう対応してくると見ていますか?
山中 天心は前回、1、2ラウンドはスピードを生かして距離をキープしながらポイントを取りました。ただ今回は、(ファン・フランシスコ・)エストラーダ戦で見せたように、もっと自分から攻めていくと思います。「前にいく」といっても、単純に距離を詰めて打ち合うということではありません。天心はもともと距離感に優れていますから、自分の得意な距離を保ちながら、攻撃の意識を強くしてくるんじゃないですかね。
――初戦を経て、お互いに相手の距離感や戦い方の情報は入っていますよね。
山中 両者とも、どの距離なら自分が優位なのかという感覚は持っていると思います。だからこそ、前回と同じような最初の4ラウンドにはならない気がしますね。前回よりも相手に向かっていく。その意識がお互いに大事になるでしょう。
――天心選手は今回の戦い方について、初戦とは戦略が「ガラッと変わる」「最初から打ち合う」と明言しています。
山中 より攻撃的にいくと思います。ただ、拓真も初戦と同じ戦い方をするとは限らないですよね。井岡戦では、相手が前に出てきた時に下がりながらカウンターを取るのもうまかった。お互いに距離を変えながら戦う展開になると思います。
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著者プロフィール
篠﨑貴浩 (しのざき・たかひろ)
フリーライター。栃木県出身。大学卒業後、放送作家としてテレビ・ラジオの制作に携わる。『山本"KID"徳郁 HEART HIT RADIO』(ニッポン放送)『FIGHTING RADIO RIZIN!!』(NACK5)ウェブでは格闘技を中心に執筆中。レフェリーライセンス取得。ボクシング世界王者のYouTube制作も。



















