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サッカー日本代表、ウルグアイ戦の勝因は「異端」にあり その武器が内包するネガティブ要素とは?

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

 森保一監督の3期目初戦、日本はウルグアイに3-1で勝利した。だが、内容的には逆のスコアで負けてもおかしくない接戦で、これをものにしたことをどこまで喜ぶべきか。微妙な話になる。

 ウルグアイは南米でブラジル、アルゼンチンに次ぐ3番手の座をコロンビアと争う伝統国だ。ともすれば格上に見えるが、現在のFIFAランクは20位で17位の日本を下回る。先のワールドカップでも、南米勢6カ国のなかで唯一決勝トーナメント(32強)進出を逃している。やや下り坂。2010年の南アフリカワールドカップでベスト4入りした時のような勢いはない。

 しかし、来日メンバーの所属先に目をやれば、けっして悪くないことに気づかされる。ロドリゴ・ベンタンクール(トッテナム)、ロナルド・アラウホ(リバプール)、ホセ・マリア・ヒメネス(デポルティーボ・ラ・コルーニャ、元アトレティコ・マドリード)、ダルウィン・ヌニェス(ディリーヤ、元リバプール)など、世界的に知られた格の高い選手が多くいる。有名選手もかつてに比べて減少傾向にあるとはいえ、日本にはあいかわらずない魅力を維持している。

 ビッグネーム不在。チャンピオンズリーグの上位チームで活躍できそうな大物選手が少ない。これは日本代表の特徴と言うべきだろう。だが、それでもこの日、日本はウルグアイに勝つことができた。

ウルグアイを3-1で下した日本代表 photo by Masato Fujita ウルグアイを3-1で下した日本代表 photo by Masato Fujita  ウルグアイの選手との違いで目に留まったのは、選手個々の粒の小ささだ。大型選手に向かっていく小兵という感じがする。その俊敏な動きにウルグアイは苦戦した。慣れていなかったと言うべきだろう。松木玖生が決めた前半11分の先制点はそのワンシーンになる。

 大外から細かなステップでカットインする松木の動きに手を焼くウルグアイの選手の姿に、それは表れていた。逆サイドのウイングバック、中村敬斗のドリブルしかり。中盤では佐野海舟のキビキビした動き。1トップに起用された前田大然のすばしっこいチェイシングも、ウルグアイの選手にはないものだった。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2026年北中米大会で12回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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