【プロ野球】巨人の若手野手は「工夫が足りない」 OB篠塚和典が指摘するバッティングの課題 (2ページ目)
――浦田選手は、ルーキーイヤーだった昨年よりも打球が強くなった印象です。
篠塚 浦田はリーグトップタイの15盗塁を記録している俊足ですから、塁にさえ出れば相手にプレッシャーを与えられる。だから、塁に出るバッティングをもっと追求すべきです。また、佐々木や増田、平山にしてもバッティングがまだ大雑把ですね。泉口友汰(3年目/27歳)は、今は状態が悪いものの、いろいろなボールへの対応力を身につけてきました。しかし、そのほかの選手は凡打も多く、創意工夫がまだ見えません。
どの選手も、体はそんなに大きくないじゃないですか。それなのに、一様に「強く振ればいい」という、引っ張り中心の工夫のないバッティングをしています。変化球がきても、真っすぐを打ちにいく時と同じような淡白で強いスイングをしていては、確率が悪くなります。
【3年目の平山への期待と課題】
――やはり、練習から意識して取り組まなければいけない?
篠塚 試合前にどういう練習をしているのか。そこが大事だと思います。ぐっと呼び込んでインパクトだけパチンと打ったり、逆に少し早く始動して泳ぎながら打ってみたり......私も練習を見る機会がありますが、そういう工夫が見られません。いつも「同じタイミングで同じスイングをする」という感じですし、「きれいに打ちたい」という意識が強すぎるんでしょうね。
自分自身がどういうタイプで、どういうバッターを目指すべきかを見極めることも必要です。例えば、増田はたまに長打を打つこともありますが、長距離バッターというタイプではありません。佐々木、平山も、基本的には外野の間を抜いていく打球を意識するほうがいいと思います。ホームランを打ちたいでしょうが、「ヒットの延長線上」と考えるべきです。
特に平山は22歳と若く、走・攻・守で光るものがあり、さまざまな伸びしろを感じます。今後レギュラーを掴むために、安定した成績を残すことが第一歩です。
――平山選手のバッティングは、バットのヘッドをピッチャー側へ向ける形など、特徴的ですね。
篠塚 後頭部の後ろのほうにバットのヘッドがあれば、ピッチャー側に向けても構いません。彼は今年4月に支配下登録されたばかりで、実質1年目ですよね。一軍でいろいろなピッチャーと対戦しながら、相手や状況によって何をしなきゃいけないか、ということを考えるシーズンです。
試合を重ねながら、いい部分と悪い部分を洗い出すことの繰り返しだと思うんです。シーズンを通じて体験したものを、来シーズン以降にどう生かしていくかが非常に大事です。
2 / 4


