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松原聖弥は恩師の言葉を糧にプロ野球選手となった 仙台育英ではベンチ外も経験し陸上部に転部 (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

 松原には、佐々木の真意を推し量ることはできなかった。だが、その後も松原は野球人生の折に触れて佐々木の言葉を噛み締めるのだった。

 当時、どんな思いを込めて松原にこの言葉を贈ったのか。そう尋ねると、佐々木はこう答えた。

「彼のいいところは、運動神経がいいところと、関西人特有の超ポジティブなところ。足が速い選手が好きな監督のところへ行けば、芽が出るんじゃないかと思いました。だから明星大の浜井(澒丈/ひろたけ)さんに『足速いのいねぇか?』と聞かれた時に、松原を推薦したんです。浜井さんとの出会いが、あいつの人生を変えましたよね」

 2013年4月、松原は東京都日野市にキャンパスがある明星大に進学する。そこで松原は、1年春から「4番・DH」として壮絶なデビューを飾ることになる。

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松原聖弥(まつばら・せいや)/1995年1月26日、大阪府生まれ。仙台育英時代、3年夏はベンチ外。明星大では5季連続ベストナインを獲得するなど、チームの中心選手として活躍。2016年に育成ドラフト5位で巨人から指名を受け入団。18年7月31日に支配下登録されると、21年には育成出身選手として初めて規定打席をクリアし、打率.274、12本塁打、37打点、15盗塁をマーク。24年6月にトレードで西武に移籍した。

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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