阪神・森下翔太、巨人・秋広優人、広島・内田湘大を名コーチがリアル解説 若手スラッガー候補の現在地 (4ページ目)
── クセを直すものも、決して簡単ではない?
伊勢 難しいといえば難しい。でも、それがプロの世界やからね。ただ今回、キャンプを見て回って感じたことは、若い選手たちの練習量の少なさ。まだまだ足りない。バットを振る量が圧倒的に足りない。近年、投高打低と言われ、3割打者が激減しているけど、根本的に打者の練習量が足りないんじゃないか。テクノロジーを使って合理的にやるのもいいと思うが、特に若手はもっともっとバットを振り込まんと。プロでレギュラーを獲るのは、並大抵の練習じゃいけないということを、若い選手にはもっと理解してほしいね。
伊勢孝夫(いせ・たかお)/1944年12月18日、兵庫県出身。63年に近鉄に投手として入団し、66年に野手に転向した。現役時代は勝負強い打撃で「伊勢大明神」と呼ばれ、近鉄、ヤクルトで活躍。現役引退後はヤクルトで野村克也監督の下、打撃コーチを務め、92、93、95年と3度の優勝に貢献。その後、近鉄や巨人でもリーグを制覇し優勝請負人の異名をとるなど、半世紀にわたりプロ野球に人生を捧げた伝説の名コーチ。現在はプロ野球解説者として活躍する傍ら、大阪観光大学の特別アドバイザーを務めるなど、指導者としても活躍している
著者プロフィール
木村公一 (きむらこういち)
獨協大学卒業後、フリーのスポーツライターに。以後、新聞、雑誌に野球企画を中心に寄稿する一方、漫画原作などもてがける。韓国、台湾などのプロ野球もフォローし、WBCなどの国際大会ではスポーツ専門チャンネルでコメンテーターも務める。
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