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高木豊の「助っ人通信簿」パ・リーグ編 全体的には低調も、高く評価した球団は? (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆オリックス【野手×/投手◯】

 3連覇から一転、5位と低迷したオリックス。加入した外国人選手のピッチャーたちは一定の活躍を見せたが、野手が誤算だった。

「レアンドロ・セデーニョ(退団→西武に移籍)は、シーズン序盤は打点を稼いでいたのですが、尻つぼみでしたね。前を打つバッターとの兼ね合いもあるのですが、シーズン通しての打点が少なすぎる。パワーが魅力なので、心機一転、西武で頑張ってほしいですね。

 マーウィン・ゴンザレス(退団→引退)はケガに悩まされました。内野の守備がしっかりしていましたし、ここぞの一発も魅力的でしたが、今季の成績では厳しい。今季限りでの引退となりましたが、野球に真摯に取り組む姿勢は周囲にいい影響を与えますし、今後は指導者などでいい道を歩んでほしいです。

 アンダーソン・エスピノーザは、本拠地の京セラドーム大阪だとすごくいいんですよ(5勝、防御率2.18)。ほかの球場でも同じようなピッチングができればもっと勝てます。通算の防御率も2.63と安定していますし、22試合登板は先発ローテーション投手として及第点です。

 ルイス・カスティーヨは、ふた桁勝てる力はあると思うんです。ボールがよく動きますし、面白いピッチャーだと思うのですが、なかなか結果が出ない。オリックス打線が打てず、チーム全体の状態が悪かったので勝ちがつかず、波に乗れませんでしたね。

 ルイス・ペルドモは途中入団でしたが、2023年にロッテでホールド王になったこともあってか、自信を持って投げているように見えました。また、アンドレス・マチャドに関しては、『クローザーは平野佳寿ではなく、最初からマチャドでよかったんじゃないか』と思うほどの安定感でした。エスピノーザ、ペルドモ、マチャドは残留するようですし、今年も期待できるでしょう」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)セデーニョ<退団→西武に移籍> 98試合 打率.260 15本塁打 37打点 出塁率.320 OPS.758

(野)ゴンザレス<退団→引退> 23試合 打率.131 1本塁打 2打点 出塁率.185 OPS.365

(野)トーマス<退団> 10試合 打率.000 0本塁打 0打点 出塁率.000 OPS.000

(投)エスピノーザ 22試合 7勝9敗 防御率2.63

(投)カスティーヨ<退団> 15試合 3勝5敗 防御率2.96

(投)ペルドモ 28 試合 1勝0敗14ホールド4セーブ 防御率0.64

(投)マチャド 53試合 5勝3敗14ホールド23セーブ 防御率2.03

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