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高木豊の「助っ人通信簿」パ・リーグ編 全体的には低調も、高く評価した球団は? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆ロッテ【野手◎/投手△】

 セ・リーグで2年連続本塁打王を獲得したネフタリ・ソトが、リーグ2位の88打点。2023年のパ・リーグ本塁打王、グレゴリー・ポランコとともに長打力不足の打線を牽引した。

「ソトは、独走で打点王に輝いた山川穂高(ソフトバンク)を抜いたときがありましたね。勝負所で打ってくれた印象が強いですし、試合の流れを引き寄せる先制のタイムリーも多かった。パ・リーグ1年目で十分な成績を残しました。

 ポランコも頑張ったとは思いますが、2023年からの上積みがなかったですね。ちょっと勝負弱いですし(得点圏打率.238)、状態の波が激しい印象です。下位打線ならまだしも、中軸を打つ選手であれば、もう少し勝負強くなってくれないと。本塁打は23本とそれなりだったので、いい場面での一発が増えるといいですね。

 投手陣は、C.C.メルセデス(退団)が投げる時に点が取れませんでした。打線と噛み合わないので白星がつかず、我慢できなくなって打ち込まれるという悪循環で不運な部分があった。

 シーズン途中に入団したダラス・カイケル(退団)は力で抑えるタイプではないのですが、間の取り方や試合の作り方を知っていますし、フィールディングや牽制もいい。サイ・ヤング賞投手の片鱗を見せてくれましたね。キャッチャー陣も、いきなりカイケルのいいところを引き出すのは難しかったでしょう。日本の野球にも慣れていないなかで、数字には表れていませんがよく投げていたと思います」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)ソト 132試合 打率.269 21本塁打 88打点 出塁率.330 OPS.780

(野)ポランコ 118試合 打率.243 23本塁打 60打点 出塁率.318 OPS.778

(投)メルセデス<退団→台湾の統一ライオンズと契約> 21試合 4勝8敗 防御率2.71

(投)カイケル<退団> 8試合 2勝4敗 防御率3.60

(投)コルデロ<退団> 5試合 0勝1敗2ホールド 防御率7.20

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