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高木豊の「助っ人通信簿」パ・リーグ編 全体的には低調も、高く評価した球団は? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆楽天【野手×/投手△】

 3年連続Bクラスとなった4位の楽天。元日本ハムのコディ・ポンセには先発として、元広島のニック・ターリーは勝ちパターンとして期待されたが、それぞれが結果を残せなかった。

「マイケル・フランコは、(日本ハム本拠地の)エスコンフィールドのみの成績(打率が.387)なら◎ですが、ほかで全然打てないので×です。シーズン8本の本塁打のうち4本がエスコンですし、ちょっともったいないですね。実力はあるのでしょうが、発揮できていません。

 ポンセ(退団)も個人としては×です。不満を抱えながら投げていることが見え見えなんですよ。雨が降った時もそう。相手も同じ条件で投げているのですが、自分だけ不幸を背負ったかのような感じで投げていて、集中力が散漫です。DeNAのアンソニー・ケイと似ているところがあって、イライラがナインにも伝染していました。

 宋家豪は2023年に比べて少し防御率が悪化しましたが、毎シーズン40~60試合くらい投げていることを考えると疲れもあるでしょう。毎年のように安定的に投げるピッチャーはなかなかいないですし、チームに非常に貢献していることを考えれば、宋家豪は個人として〇です。

 楽天の先発ピッチャーの崩れ方を見ると、中継ぎ陣にどうしても負担がかかりますし、そういう意味でもブルペンをよく支えています。それに比べてターリーは、投げてみなければわからない感じでしたし、期待外れでしたね」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)フランコ 68試合 打率.218 8本塁打 30打点 出塁率.251 OPS.596

(投)ポンセ<退団→韓国のハンファ・イーグルスと契約> 15試合 3勝6敗 防御率6.72

(投)宋家豪 41 試合 1勝2敗17ホールド 防御率3.18

(投)ターリー 17試合 0勝1敗2ホールド1セーブ 防御率2.93

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