鶴岡慎也に聞く日本ハム投手陣の仕上がり具合 ルーキー細野晴希については「まだボールが暴れる」 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── ベテランの宮西尚生投手はいかがですか?

鶴岡 前人未到の通算400ホールドまで残り7に迫っています。シーズンの早い段階で達成してくれるのではないでしょうか。ほかにも北浦竜次、生田目翼、新外国人のアニュラス・ザバラも楽しみです。ザバラは最速162キロを誇ります。外国人投手はバーヘイゲン、ザバラ、パトリック・マーフィー、ブライアン・ロドリゲスと4人いますが、投手は"保険"の意味を踏まえて、何人いてもいいものです。

── 昨年のドラフト1位、「二刀流」の矢澤宏太選手はどうですか?

鶴岡 昨年シーズン中に左手小指靱帯損傷、シーズン終了後に秋季リーグで右手有鈎骨骨折。昨年は、打者として一軍で17安打、投手としては一軍で2登板。現在は投げることはできますが、一軍の投手枠は充実していますので、いまのところはつけ入る隙がないかもしれません。

── 昨年は、新庄監督が「四球を出すなら安打を打たれたほうがいい」という考え方が浸透し、与四球363はリーグ最少で、失点を防ぐことにつながりました。チーム防御率3.08はリーグ3位でした。

鶴岡 それを援護するのが打線ということですね。

後編につづく>>


鶴岡慎也(つるおか・しんや)/1981年4月11日、鹿児島県生まれ。樟南高校時代に2度甲子園出場。三菱重工横浜硬式野球クラブを経て、2002年ドラフト8巡目で日本ハムに入団。2005年に一軍入りを果たすと、その後、4度のリーグ優勝に貢献。2014年にFAでソフトバンクに移籍。2014、15年と連続日本一を達成。2017年オフに再取得したFAで日本ハムに復帰。2021年オフに日本ハムを退団した

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