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鶴岡慎也に聞く日本ハム投手陣の仕上がり具合 ルーキー細野晴希については「まだボールが暴れる」 (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 東洋大からドラフト1位で入団した左腕の細野晴希投手はどうですか?

鶴岡 大学4年時、二部ながら春のリーグ戦で投手四冠を達成し、MVPにも輝くなど、一部昇格の原動力になりました。158キロは左投手としてのアマチュア歴代最速で、指にかかった時のボールは目を見張るものがあります。ただ、まだボールが暴れるところがあり、繊細なコントロールが今後の課題でしょうか。即戦力の期待もありますが、じっくり育てて、スーパー投手になってもらいたいという首脳陣の意思も感じます。

【イチオシはプロ2年目右腕】

── 派手さはないですが、リリーフ陣も充実しています。

鶴岡 昨年、近藤健介のFA移籍に伴う人的補償で加入した田中正義が抑えでハマりました。昨年の疲れを引きずっているのかと思いましたが、好調時の状態をキープしています。なにより、昨年25セーブを挙げた経験値はものすごく大きいです。ストレートだけじゃなく、フォークやスライダーを織り交ぜながら投げるなど、引き出しも増えました。田中については、今季30セーブ、防御率1点台を達成できるか否か。チームの命運を握る存在であることは間違いありません。

── 今季ブレークしそうな投手はいますか。

鶴岡 プロ2年目、2022年ドラフト2位の金村尚真ですね。ストレートは150キロを超えますし、大きなカーブがあるので緩急も使える。シンカー系のスプリットも持っていますし、コントロールもいい。フル回転して、今年は50試合ぐらい投げそうな雰囲気があります。いずれ先発に回るでしょうが、投球フォームにしてもそうですが、ソフトバンク時代に受けた攝津正を彷彿とさせます。

── このほか、活躍を予感させる投手はいますか。

鶴岡 杉浦稔大でしょうか。もともとヤクルトのドラフト1位投手ですし、日本ハムで2021年に28セーブを挙げています。今年は150キロ代後半を連発して、状態がかなりいいです。左腕・河野竜生は昨年「7回の男」として、50試合21ホールドポイントをマークしました。さらに左腕の福田俊。昨年開幕から29試合、防御率0.00。さらなる飛躍が楽しみです。

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