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オリックスと阪神のOB星野伸之が日本シリーズの勝敗を予想 投打のキーマンは? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――投げるほうのキーマンは?

星野 初戦に先発予定の村上だと思います。初めての舞台ですし、それがどう出るか。緊張感はすごくあると思いますが勝てばチームが乗っていく可能性がありますし、村上がどれだけのイニングを投げられるか、最少失点に抑えられるかがポイントです。すごく安定感のあるピッチャーですし、調子がいい時はなかなか打てる球を投げません。ただ、オリックスは粘れるバッターが多いので、どう打ち取っていくのか注目ですね。

――阪神は細かい継投もやってきそうですね。

星野 基本的に僅差の展開が多くなると思いますし、延長戦も考えるとそう簡単には細かい継投はできないんじゃないかと。野手は固定されていますが、リリーフの岩崎優につなぐまでのリリーフ陣はあまり固定されていませんでした。調子のいい投手に投げさせると思いますが、ひとりのピッチャーに完全に8回を任せられるかといえば、そうではない。そこが競った時の勝負を分けるポイントになるかなと思います。

――最後に勝敗予想をお聞かせください。

星野 4勝3敗でオリックスでしょうか。多くの選手が日本シリーズを経験していることが大きいです。お互いに先発が揃っていますし、リリーフもいい。ただ、先発ピッチャーも通常の試合とは違う緊張感があって疲れもたまりやすいので、早めの交代になる可能性もあります。そうなるとリリーフの働きが鍵になりますし、7回、8回のせめぎ合いが白熱するでしょうね。

【プロフィール】

星野伸之(ほしの・のぶゆき)

1983年、旭川工業高校からドラフト5位で阪急ブレーブスに入団。1987年にリーグ1位の6完封を記録して11勝を挙げる活躍。以降1997年まで11年連続で2桁勝利を挙げ、1995年、96年のリーグ制覇にエースとして大きく貢献。2000年にFA権を行使して阪神タイガースに移籍。通算勝利数は176勝、2000三振を奪っている。2002年に現役を引退し、2006年から09年まで阪神の二軍投手コーチを務め、2010年から17年までオリックスで投手コーチを務めた。2018年からは野球解説者などで活躍している。

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