【WBC 2026】侍ジャパン連覇のキーマンに急浮上 種市篤暉の「異次元の球筋」にメジャースカウトも熱視線
侍ジャパンのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連覇をかけた戦いは、いよいよ一発勝負のステージに入る。日本時間3月15日、準々決勝の相手は強豪ベネズエラだ。
1番のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)を筆頭にMLBで活躍する強打者が並ぶ強力打線を、侍ジャパン投手陣がどれだけ抑えられるか。ポイントになりそうなのは、先発・山本由伸(ドジャース)のあとを受ける投手だ。そんななか、二番手として予想されるひとりが、絶好調をキープする種市篤暉(ロッテ)である。
東京での1次ラウンドで完璧なピッチングを披露した種市篤暉 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る
【侍投手陣も驚嘆した"消えるフォーク"】
大会初登板となった第2戦の韓国戦では5対5の7回表に登板し、三者連続三振で直後の逆転劇につなげた。
「いい場面で投げたいと思っていましたし、点を取られてはいけない状況だったので、自分の持ち味を出して、いい流れを持ってこられたんじゃないかなと思います」
種市の最大の武器は、奪三振力だ。本人も自負を持ってマウンドに上がっている。
「自分は三振を取れるピッチャーとして選ばれていると思うので、いい場面でも、ピンチの場面でも三振を取れるように頑張りたいです」
最速156キロのストレートは高めに、落差の大きなスプリット(フォーク)は低めに。自身のよさを最大限に発揮するための制球力に加え、光るのは落ち着きと観察眼だ。
「審判が高めの真っすぐをよく取ってくれていたので、投げやすかったです」
WBCのストライクゾーンは、NPBのそれより若干高めの傾向がある。そこをうまく察知し、強い真っすぐを生かしているのだ。
加えて、魔球と言えるような効果を発揮しているのがスプリットである。2月中旬からの宮崎合宿でも、投手陣の関心を集めていた。
合宿2日目の2月15日。初めてブルペン入りした種市に熱視線を送ったのが、同じパ・リーグでフォークを持ち球とする宮城大弥(オリックス)だった。
「ほかの人にはない球って言うか......。僕もそういうボールを投げたいと思っているので、データを見て、こんな感じなんだと思いました」
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著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。


















