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【WBC 2026】侍ジャパン連覇のキーマンに急浮上 種市篤暉の「異次元の球筋」にメジャースカウトも熱視線 (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

 種市が昨季投げたスプリットの平均球速は139.7キロ。ストレートは同148.7キロで、この2球種が投球割合の8割以上を占める。

 近年注目される「ピッチバリュー」という、その球種でどれだけ失点を防いだかを表す数値を見ると、スプリットは「8.3」と非常に高い。ちなみに宮城のフォークは「−0.8」、伊藤のスプリットは「0.6」、髙橋のスプリットは「1.3」だった。

 種市が昨季投じたスプリットの「空振り/スイング率」はリーグ2位の27.4%だったが、中村は「操り方が上手」と評価する。

「落差というより、器用というか。振らせるフォークだったり、カウントをとるフォークだったり。フォークだけでも2種類あるかなって感じです」

 2種類のスプリットを自分のボールとして操る。それができているからこそ、ベンチも安心して送り出すことができるのだろう。

【日に日に高まる期待】

 2月27日、中日との強化試合で4回に二番手として登板し、打者3人を無安打に抑えた投球を井端弘和監督はこう評した。

「1球目からマックスでいけるところはすごかったと思います。 彼の特徴のフォークがインコースからアウトコースというか、ちょっとスライド気味に落ちたり、食い込んで落ちたりというところでは、非常にいいピッチングだったなと思います」

 本番のWBCでは2戦目の韓国戦につづき、3戦目のオーストラリア戦では3点リードの8回に登板して三者凡退。ストレートは高めに、スプリットは低めに集めて2つの三振を奪った。

「連投したのは6、7年ぶりで、ちょっとブルペンでは疲れているなと思いましたけど、この大会にかける思いは強いので。そこは気にかけずに、行けるところまで投げたいなと思います」

 8回から登板することは、直前に告げられたという。それでもしっかり肩をつくり、気持ちを入れてマウンドに向かえるからこそ、首脳陣も大事な場面を任せられるのだろう。

 日に日に種市への期待感は高まり、オーストラリア戦では前日の韓国戦以上に東京ドームのスタンドから大声援が送られた。

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