ソフトバンクがドラフトで獲得すべきは?「甲斐拓也&今宮健太の後継者」は誰か (3ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 そしてソフトバンクといえば、もう何年も前からドラフトのたびに言われている「今宮健太の後継者」問題である。毎年、遊撃手は獲っているが、ショートストップとして圧倒的な存在感を持った若手が出てこない。

 これまで守備力優先で獲ってきた"傾向"を、ちょっと変えてみてはどうか。つまり打てるショートだ。今年はそれほど多いわけではないが、チームのレベルを考えたら山田脩也(仙台育英高/177センチ・73キロ/右投右打)を推す。

 大学生では、こちらも九州男児の松浦佑星(富島高→日本体育大/174センチ・74キロ/右投左打)が控えているが、ちょっとじれったい結果になっている。ただどこかで殻を破れば、後継者の最右翼になっても不思議ではなく、その期待はまだ捨てきれないでいる。

プロフィール

  • 安倍昌彦

    安倍昌彦 (あべ・まさひこ)

    1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。

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