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セ・パぶっちぎりVで再燃する「CS制度の是非」 飯田哲也&薮田安彦の見解は? (4ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Sankei Visual

── 飯田さんは今年のセ・リーグCSをどう予想しますか。

飯田 1位の阪神は、村上頌樹、大竹耕太郎、西勇輝、伊藤将司、青柳晃洋、才木浩人......と先発投手陣は余ってしまうぐらい充実しています。シーズン同様、強力な投手陣を中心に守り勝つ野球になると思います。ただ今回に関しては、ファーストステージを勝ち上がったチームが、そのまま日本シリーズに進出してしまうかもしれません。

── それはなぜですか。

飯田 とにかく甲子園の応援はすごいので、阪神の選手たちは乗ったら手がつけられませんが、その一方で大きなプレッシャーにもなります。それに村上をはじめ経験の浅い選手が多く、短期決戦独特の雰囲気のなかで普段どおりのプレーができるのかどうか。しかも阪神は、岡田彰布監督が指揮を執った2005年の日本シリーズでロッテにストレート負けを喫しています。金本知憲監督時代の2017年にも、シーズン2位で迎えたファーストステージで3位のDeNAに敗れたこともありました。そうしたこともあり、阪神は短期決戦が得意ではないのかなと......。いずれにしても、今年は勝ち上がり方や意義も含めて、例年以上に興味深いCSになることは間違いありません。

── 薮田さんは今年のパ・リーグCSをどう予想しますか。

薮田 オリックスは優勝してからファイナルステージまで1カ月近くあるわけで、大事なのは"試合勘"です。とくに打者は、どれだけ生きた球を見られるか。そこがポイントになってくると思います。とはいえ、オリックスの投手陣は超強力です。山本由伸投手、宮城大弥投手のほかにも、東晃平投手ら若い選手の成長が著しく、さらに中継ぎ陣も充実している。短期決戦は投手力のいいチームが有利ですので、オリックスが強いかなと。いずれにしても、初戦だと思います。おそらくオリックスは山本投手でくると思うのですが、そこでしっかり勝てるかどうか。初戦をオリックスがとれば、確率はさらに上がるでしょうね。

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