セ・パぶっちぎりVで再燃する「CS制度の是非」 飯田哲也&薮田安彦の見解は? (2ページ目)
── CSで先発ローテーションは何枚必要ですか?
飯田 1位のチームは休養十分ですし、投手はきっちりローテーションで回ってきます。下位チームは、先に王手をかけられた時にエースをぶつけるのか、ローテーションどおりで回すのか、首脳陣は選択を迫られますが、最低でも4〜5人が必要になります。
薮田 ボビー・バレンタイン監督時代の2005年の先発陣は、渡辺俊介、小林宏之、ダン・セラフィニ、清水直行の4人で回しました。2010年の西村徳文監督の時は、成瀬善久、ビル・マーフィー、渡辺俊介、ヘイデン・ペン、大嶺祐太(もしくは唐川侑己)の5人でした。そしてレギュラーシーズンの先発5、6番手の投手が「ロング(第2先発)」を務めることがあります。今回、阪神の才木浩人投手がそのポジションを担うかもと言われています。
── 過去プレーオフで勝率5割以下のチームが進出したのは、パ・リーグは2004年から昨年までの19シーズン(※2020年はコロナ禍によりセ・パともにCSは不開催)で一度だけ。それに対しセ・リーグは2007年から昨年までの16シーズンで7度あります。2位以下のチームが1位チームに10ゲーム差以上離されたり、勝率5割を切ったりするチームがCSに進むことについてはどうですか。
飯田 毎回、そういう話は出てきますが......これはルールですからね。もちろん、1位チームに10ゲーム差以上離されたチームや、勝率5割未満のチームが日本シリーズに出て、日本一にでもなったら物議を醸すでしょうし、ルール改正の話も出てくるかもしれません。そうなるとCSの意義が薄れてしまうので、難しいところですよね。
薮田 CSは必要だと思います。"消化試合"がなくなり、最後まで真剣勝負が繰り広げられます。とくに今年はセ・パともに2位、3位争いが大混戦となり、最後の最後まで目が離せない状況になりました。その一方で、今季のように1位チームと10ゲーム差以上離されたり、勝率5割を切ったりした場合は、ルール的に何らかの方法を考案してもいいのではないでしょうか。
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