DeNA松尾汐恩が経験した「濃密な時間」 大田泰示のベンチでの姿から学んだこと (4ページ目)
対戦や再会を楽しみにしている選手はいるのだろうか。
「うーん、やっぱり高校の時からの知り合いで、たまに連絡をとる巨人の浅野翔吾選手と一緒のチームでやれるのは楽しみですね。負けないように、見ている方を魅了するようなプレーを思い切ってやりたいと思います」
はたして、若きベイスターズの星が富山の地でどんな輝きを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
松尾は7月6日に19歳の誕生日を迎えた。10代最後の1年、どんな日々にできたらと考えているのだろうか。
「いろんなことを経験しながら、チャレンジ精神を持って日々過ごしていきたいですね。えっ、やっておきたいことですか? うーん、プライベートとかではあまりなくて、やっぱり野球でしっかり結果を残すことですね」
そう言うと松尾は、爽やかな風のような笑顔を見せてくれた。刺すような日差しが厳しい夏の盛り、松尾は進化を止めることなく、今日も溌剌とグラウンドに立つ----。
著者プロフィール
石塚 隆 (いしづか・たかし)
1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住
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