高木豊がセ・リーグ助っ人25名を4段階で評価 DeNAバウアーは期待大、「気の毒」「宝の持ち腐れ」な選手も (4ページ目)
◆中日【野手×/投手◎】
「(ダヤン・)ビシエドはしばらくぶりに一軍に上がってきましたが、得点圏打率が.000 で打点が0なので×です。それが首脳陣に評価されていた部分ですからね。ただ、今の打線を考えると必要不可欠な存在なので、巻き返しに期待しています。
新加入の(オルランド・)カリステは、我慢して使えばそこそこ対応できる選手だと思うのですが、チームがそういう状況ではない。同じ新加入の(アリスティデス・)アキーノは、侍ジャパンとのWBCの壮行試合で2戦連続ホームランを打ったので注目していましたが、まずバットに当たりませんし、守備もよくないです。
(ソイロ・)アルモンテはビシエドがよくないから再び獲ったんだと思いますが、あまりモチベーションが高いように見えません。期待値が高かっただけに、現状の成績も厳しいですね。一方、クローザーの(ライデル・)マルティネスは今シーズンもいいですね。実力と実績も十分ですし、信頼感と安定感を兼ね備えています。ただ、チームがリードした展開をなかなか作れないので、"宝の持ち腐れ"になっていますが......」
<評価対象となった助っ人の成績>
(野)ビシエド 14試合 打率.255 0本塁打 0打点 出塁率.283 OPS.577
(New/野)カリステ 14試合 打率.139 0本塁打 1打点 出塁率.184 OPS.351
(New/野)アキーノ 20試合 打率.154 1本塁打 6打点 出塁率.176 OPS.438
(野)アルモンテ 18試合 打率.167 1本塁打 2打点 出塁率.167 OPS.444
(投)マルティネス 12試合 0勝1敗1ホールド10セーブ 防御率0.00
(パ・リーグ編:パ・リーグ助っ人22名の評価は? 「文句なし」「期待外れ」など4段階評価で明暗も>>)
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・ 横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に解説したYouTubeチャンネルも人気を博している。
■元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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