高木豊がセ・リーグ助っ人25名を4段階で評価 DeNAバウアーは期待大、「気の毒」「宝の持ち腐れ」な選手も (2ページ目)
◆DeNA【野手△/投手◎】
「(ネフタリ・)ソトは(5月5日の)ヤクルト戦でやっと1本目のホームランを打ちましたけど、ホームランが彼の魅力なので物足りない。WBC組(プエルトリコ代表)ですから、調整がうまくいかなかったのかもしれませんが、最近はスタメンを外されることもあるので評価は△ですね。
投手の(ロバート・)ガゼルマンはよく投げています。制球力があり、どんどんストライクゾーンで勝負していくタイプで、ボールをよく動かすので打ち損じを狙える。自滅するタイプではないので安心感があります。(エドウィン・)エスコバーは結果が出ていませんが、チームに少ない左腕なのも含めて大きい存在です。彼がいるだけで、相手チームが代打で左バッターを出しにくくなる。本来の投球ができるようになるとリリーフ陣はより強固になりますね。
新加入の(J.B.)ウェンデルケンは、まだ調子が出ていない感じですが、DeNAはリリーフ陣が豊富なので困っていないでしょう。厚みがあるに越したことはないですから、調子を上げていってほしいです。同じく新加入の(トレバー・)バウアーは(5月3日の)初登板を見ましたが、さすがでした。勝負所での集中力がすごいですし、バッターに向かっていく闘争心も感じる。ランナーの動きなど周囲の状況もよく見えていますし、今後のピッチングも期待できます」
<評価対象となった助っ人の成績>
(野)ソト 20試合 打率.196 1本塁打 9打点 出塁率.297 OPS.618
(投)ガゼルマン 5試合 3勝0敗 防御率2.73 QS率60.0
(投)エスコバー 9試合 0勝0敗4ホールド0セーブ 防御率15.63
(New/投)バウアー 1試合 1勝0敗 防御率1.29 QS率100.0
(New/投)ウェンデルケン 9試合 0勝0敗4ホールド0セーブ 防御率2.00
◆阪神【野手〇/投手△】
「(シェルドン・)ノイジーは広角に打てるバッターとして阪神に加わりましたが、1、2番の近本光司と中野拓夢があれだけ出塁しているのに打点が寂しいですね。ただ、日本の野球は世界一を獲るぐらいレベルが高い、と考えると、そこそこやれているほうだと思います。
投げるほうは△です。まず(カイル・)ケラーは、いい時もあれば悪い時もあり、投げてみなければわからない。まだ完全に打ち込まれた場面はないですし、使えばある程度の成績は残すと思いますが、なかなかその場を与えられません。(ジェレミー・)ビーズリーは悪くはないですが、特別にいいわけでもない。当初は三振をとれるピッチャーという触れ込みでしたが違いましたし、クイックが苦手なようなので接戦で使うのは厳しそうですね」
<評価対象となった助っ人の成績>
(New/野)ノイジー 28試合 打率.252 2本塁打 9打点 出塁率.300 OPS.624
(投)ケラー 7試合 1勝0敗2ホールド0セーブ 防御率2.57
(New/投)ビーズリー 8試合 0勝0敗0ホールド0セーブ 防御率0.00
2 / 4