【井口資仁のパ・リーグ順位予想】台風の目・日本ハムの清宮幸太郎にブレイクの予感 ロッテの安田尚憲に「置いていかれるぞ!」 (5ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

【監督として「やり残したこと」】

――井口さんは今年から野球を外から見る立場になりましたが、ロッテの監督としてやり残したことはありますか?

「いろいろありますが、キャンプの始動時期もそのひとつでした。今年、西武のキャンプインが他チームより遅かったですよね。私も、実現はしませんでしたが、球団側に『キャンプインを2月10日からにさせてもらいたい』と提案したことがあるんです」

――なぜ、キャンプを遅めのスタートにしたかったのですか?

「単純に、日本のキャンプ期間は長すぎると思ったからです。短くした期間は個々で体作りをさせ、合流した後に実戦形式の練習をしたほうが効率的だと思っていたので。

西武の松井稼頭央監督は英断だったと思います。松井監督の一軍での1年目の采配にも注目しながら、ペナントレースを見ていこうと思います」

【プロフィール】
井口資仁(いぐち・ただひと)

1974年、東京都生まれ。青山学院大学4年時に出場したアトランタ五輪で銀メダルを獲得。1996年、ドラフト1位で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団し、1999年、2003年には日本一に貢献。2005年にMLBのシカゴ・ホワイトソックスに移籍し、1年目にワールドシリーズ制覇を果たした。2009年に千葉ロッテマリーンズに入団。2013年に日米通算2000本安打を達成した。2017年9月に現役を引退し、翌年にロッテの監督に就任。2022年シーズンまで指揮を執った。

プロフィール

  • 寺崎江月

    寺崎江月 (てらさき・えげつ)

    丙午(ひのえうま/1966年)生まれ。TBSの派遣AD、企業の営業を経て、2008年の『西岡剛7』(三修社)からNPB専門の野球ジャーナリストとして活動をスタート。『PL学園OBはなぜプロ野球で成功するのか?』(ぴあ)、2012年に巨人・長野久義から始まった廣済堂出版のメッセージBOOKシリーズ全18作品の企画プロデュースを担当。そのほか、現中日ドラゴンズ立浪和義監督『攻撃的守備の極意』など"極意シリーズ"、『アライバの鉄則』といった名選手たちのマスターズメゾットも担当する。

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