高木豊も「期待外れ」が多かった今季のパ・リーグ助っ人たち。4段階で最高評価◎のチームはゼロ (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

◆ソフトバンク【野手△/投手○】

 リバン・モイネロはシーズン終盤に痛打される場面もあったが、53試合に登板して8ホールド24セーブ、防御率1.03と、トータルで見ると活躍した。

 アルフレド・デスパイネはシーズン終盤に一定の活躍は見せたが、ジュリスベル・グラシアルとともに低迷。メジャーで109本塁打をマークし、パンチ力のあるスイッチヒッターとして期待されたフレディ・ガルビスは38試合の出場にとどまり、打率.171、2本塁打、11打点と不振だった。

「グラシアルは腰の状態が悪いこともあって、あまり試合に出られませんでした。デスパイネはシーズン終盤で存在感が出てきましたが、機能したのは一時期だけでしたね。主軸として働いてもらわないと困る2人が低迷したのは痛かったです。

 モイネロは森唯斗に代わってクローザーを務めましたが、安定感があり、穴を埋めていてよくやったと思います。(コリン・)レイは、春先は先発ローテーションで投げたり交流戦の阪神戦で完封したりといい時もありましたが、9月のオリックスとの大事な試合でエラーをした印象が強いですね(無死一塁で送りバントを一塁へ悪送球。その後、サヨナラ負け)。使われ方もあったかもしれませんが、シーズンで5勝6敗というのは助っ人としては物足りません。

 ガルビスは期待外れでしたが、開幕戦で打った逆転満塁ホームランがなかったら、開幕8連勝はなかった。ただ、それ以降8月までホームランを打てなかったのは誤算でしたね」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)グラシアル 99試合 打率.271 7本塁打 30打点 出塁率.339 OPS. 720

(野)デスパイネ 89試合 打率.269 14本塁打 40打点 出塁率.338 OPS.783

(投)レイ 23試合 5勝6敗1ホールド 防御率3.96 

(投)モイネロ 53試合 1勝1敗8ホールド24セーブ 防御率1.03

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