2022年セ・リーグの助っ人通信簿。高木豊はヤクルトに最高評価。野手、投手が×だったのは?

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

高木豊の「助っ人」通信簿 
セ・リーグ編

 チームの順位に大きな影響を与える助っ人外国人。今季は際だった活躍を見せた選手が少ない印象だったが、かつて大洋(現DeNA)で活躍し、現在は野球解説者やYouTubeでも活動する高木豊はどう見ていたのか。セ・リーグ各球団の助っ人たちの貢献度を、チーム(野手・投手)ごとに【◎、〇、△、×】の4段階で評価してもらった。

日本シリーズでホームランを放ったヤクルトのオスナ(右)を迎えるサンタナ日本シリーズでホームランを放ったヤクルトのオスナ(右)を迎えるサンタナこの記事に関連する写真を見る◆ヤクルト【野手◎/投手◎】

 日本シリーズではオリックスに敗れたもののリーグを連覇したヤクルトは、日本シリーズでも活躍したホセ・オスナのほか、サイスニードやスコット・マクガフなどお馴染みの助っ人たちが、昨年に続いて重要な役割を果たした。

「ヤクルトの助っ人たちは野手も投手も◎です。ひとりひとりの成績が優勝につながっていますね。阪神との開幕カード3連戦は(ドミンゴ・)サンタナがすごかったですし、シーズン後半はオスナが活躍した。(パトリック・)キブレハンも、ゲーム差4で迎えた8月後半のDeNAとの天王山で1試合3本のホームランを打ちましたが、あのようなポイントで起用した助っ人が活躍してくれるとチームは本当に助かります。

 投げるほうでは、リーグ2位の38セーブを挙げたマクガフも、チームトップタイの9勝を挙げたサイスニードもよかったです。(A.J.)コールは外国人枠の関係で安定的に一軍にいることはできませんでしたが、それでも34試合に登板してリリーフ陣の穴を埋めました。あと、助っ人全員がチームに溶け込んでいて仲がいいので輪を乱すことがないのもいいですね」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)オスナ 138試合 打率.272 20本塁打 74打点 出塁率.312 OPS.751

(野)サンタナ 60試合 打率.275 15本塁打 35打点 出塁率.353 OPS.904

(投)サイスニード 23試合 9勝6敗 防御率3.54 QS率52.2

(投)マクガフ 55試合 2勝2敗4ホールド38セーブ 防御率2.35 

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