2022年セ・リーグの助っ人通信簿。高木豊はヤクルトに最高評価。野手、投手が×だったのは? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

◆巨人【野手○/投手×】

 5年ぶりのBクラスに終わった巨人。アダム・ウォーカーとグレゴリー・ポランコが揃って20本以上の本塁打を放つなど一定の活躍を見せたが、投手陣は低調に終わった。メジャーで46勝をマークしているマット・シューメーカーらは先発ローテーションの一角として期待されたが振るわなかった。

「ウォーカーとポランコが20本以上打ってくれましたが、守備力が低かったので20本ぐらいのホームランを損失している感覚です。一長一短があるということで◎にはなりません。

 巨人はバッターの助っ人は及第点ですが、ピッチャーがよくなかったですね。(CC.)メルセデスが勝てずに信頼をなくし、(ルビー・)デラロサは投げれば打たれていました。シューメーカーはゲームを作るという面ではベテランらしい投球を見せてくれるのですが、有効な球種がスプリットぐらいしかなくて......。ランナーを出したときも隙がありすぎます。あの歳(36歳)でクイックができないのは、日本で野球をやる上では致命的ですね」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)ウォーカー 124試合 打率.271 23本塁打 52打点 出塁率.306 OPS.821

(野)ポランコ 138試合 打率.240 24本塁打58打点 出塁率.306 OPS.762

(投)メルセデス 20試合 5勝7敗 防御率3.18 QS率40.0

(投)シューメーカー 18試合 4勝8敗 防御率4.25 QS率44.4

(投)デラロサ 30試合 0勝0敗11ホールド1セーブ 防御率2.30

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