2022年セ・リーグの助っ人通信簿。高木豊はヤクルトに最高評価。野手、投手が×だったのは? (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

◆広島【野手○/投手×】

 主に4番で打線を牽引したライアン・マクブルームは、本塁打と打点でチームトップの成績を残すなど一定の活躍を見せた。一方で先発ローテーションの一角として期待されたドリュー・アンダーソンは3勝4敗と勝ち星を伸ばせず、左のセットアッパーとして45試合に登板したターリーは安定感を欠いた。

「マクブルームは悪くはなかったですね。鈴木誠也の代役というポジションでハードルは高かったと思いますが、得点圏打率(.317)は悪くないですし、4番打者としてある程度の勝負強さはあります。日本の投手にアジャストしてきたと思いますし、来年もカープでプレーするのであれば今年より打つと思いますよ。
 
 投げるほうでは、ターリーはもっと活躍するかなと見ていましたが、期待外れでした。角度があって球も速いですし、左バッターは嫌だろうなと思っていたら簡単に打たれますからね。アンダーソンは初登板の巨人戦ですごいピッチング(5回まで完全投球、勝ち投手に)をしていましたが、その後は故障もあったりして勝ち星が伸びませんでした。先発を任せる助っ人が3勝では厳しいです」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)マクブルーム 128試合 打率.272 17本塁打 74打点 出塁率.352 OPS. 794

(投)アンダーソン 13試合 3勝4敗 防御率3.60 QS率46.2

(投)ターリー 45試合 2勝4敗14ホールド 防御率3.11

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