2022年セ・リーグの助っ人通信簿。高木豊はヤクルトに最高評価。野手、投手が×だったのは? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

◆阪神【野手×/投手○】

 阪神は昨年に128試合に出場して22本塁打を放ったジェフリー・マルテが、今季はわずか33試合の出場。日本野球への適応が期待されたロハス・ジュニアも期待外れの結果に終わった。守護神候補として期待されたカイル・ケラーは開幕戦で負け投手となるなど出だしで苦しんだが、一軍復帰後は一定の活躍を見せた。

「(ジョー・)ガンケルがシーズン序盤で多少活躍して、あとはロハス・ジュニアが8月だけはよかった。でも、助っ人全体としては低調でしたね。

 ケラーはいいピッチャーであることに間違いないんですが、彼のカーブはなぜか打たれるんですよね。打たれているのはほとんどカーブでしたから。ただ、最終的によくなったので、来年もいてくれたらというピッチャーです。開幕戦で打たれるなどつまずきましたけど、一軍に復帰して中継ぎで登板していた時に投げていた真っ直ぐはそうそう打てませんよ。抑えで起用されると打たれてしまうので、精神的に弱いのかもしれません。

 アルカンタラは春先はよかったですが、中継ぎで防御率が4点台だと厳しい。5勝のウィルカーソンは、勝ち星よりもいいピッチャーだなという評価ですね」

【主な助っ人外国人の成績】

(野)ロハス・ジュニア 89試合 打率.224 9本塁打 27打点 出塁率.322 OPS.732

(野)マルテ 33試合 打率.256 1本塁打11打点 出塁率.324 OPS.624

(投)ガンケル 16試合 5勝5敗 防御率2.73 QS率50.0

(投)ウィルカーソン 14試合 5勝5敗 防御率4.08 QS率35.7

(投)アルカンタラ 39試合 1勝3敗17ホールド1セーブ 防御率4.70 

(投)ケラー 34試合 3勝2敗5ホールド3セーブ 防御率3.31

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