2022年セ・リーグの助っ人通信簿。高木豊はヤクルトに最高評価。野手、投手が×だったのは? (6ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

◆中日【野手△/投手◎】

 56試合に登板し39セーブ、防御率0.97と圧巻の数字を残したライデル・マルティネスがセーブ王に。同じく56試合に登板したジャリエル・ロドリゲスも45ホールドポイント、防御率1.15と負けず劣らずの活躍を魅せ、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。打つ方では、来日7年目のダヤン・ビシエドは14本塁打、63打点と振るわなかった。

「クローザーのマルティネスとセットアッパーのロドリゲスは文句なしの◎です。この2人に繋いだら絶対に試合を落とさなかったですから。でも、なかなかそこまで繋げられないんですよね。結果論ですが、中日はDeNA戦(6勝18敗と大きく負け越し)がなかったらAクラスに入ってますし。

 ビシエドは、ほとんどBクラスに決まりかけたシーズン後半、気楽なゲームで打っていましたけど、春先は全然ダメだった。貢献度、殊勲打も少なかったですね。ただ、他の打者が打てないからビシエドにかかる負担がすごく大きくて、そこは酷だなと思いますが......。

 途中から加入した(ペドロ・)レビーラは守備がよくなかった。広いバンテリンドームであの守備力だと厳しいです。(アリエル・)マルティネスは、バッティングは悪くはないですが、守備に不安がありましたね。野手はビシエドも含めてよくなかったです。

【主な助っ人外国人の成績】

(野)ビシエド 129試合 打率.294 14本塁打 63打点 出塁率.355 OPS.792

(野)A.マルティネス 82試合 打率.276 8本塁打 24打点 出塁率.350 OPS.787

(投)ロドリゲス 56試合 6勝2敗39ホールド 防御率1.15 

(投)R.マルティネス 56試合 4勝3敗5ホールド39セーブ 防御率0.97 

【「期待外れ」が多かった今季のパ・リーグ助っ人たち。4段階で最高評価◎のチームはゼロ>>】

元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア

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