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巨人の星・山﨑伊織&堀田賢慎ってどんな投手? トミー・ジョン手術からの復活「オレのこのボールを見てくれ」 (5ページ目)

  • 市川光治●文・写真 text & photo by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)

暇さえあれば寝たい

── キャンプ、練習試合、そしてオープン戦と好投も続いて、着実にステップアップしてるように見えます。桑田投手チーフコーチに話を聞いた時に『賢慎はストレートの角度がいい。あの角度はなかなか出せない』と褒めていました。

「僕は真っすぐが持ち味ですし、ボールの質やキレを求めてずっとやっているので、真っ直ぐをどんどんアピールしていきたいです」

── 堀田選手の武器の真っすぐ、音で表現すると?

「僕は(ボールを)弾かないので......じつはズドーンだねと言われたことはあるのですが、そうは思ってなくて。シューッ、ツツーッという感じですかね(笑)。軌跡は真っすぐホップしていくイメージを持っています」

── 桑田投手チーフコーチに言われて取り組んでいる課題はなんでしょう。

「投球のテンポアップとコントロールです。桑田コーチには『コースのラインの出し入れを考えて投げなさい』と教えられ、意識して練習しています。そこは少しずつですが成果は出てきていると思います。あとは変化球ですね。一軍で投げるには武器となる変化球がひとつでもあれば、ピッチングがラクになりますし。そこは今も課題として取り組んでいます」

── 変化球はどんなボールに取り組んでいますか?

「スライダーです。手術の影響もあって投げ始めは感覚が違って、高校の時のイメージで投げても、納得いくボールが投げられなくなってしまいました。シーズンを通して、試行錯誤しながらスライダーを磨いていきたいなと思っています」

── 気分転換になにかやっていることはありますか?

「今はコロナ禍で外出ができないので、ひたすら寝てます。寝ることがすごく好きですし、暇があれば基本、寝たいタイプです。夢はよく見ますが、起きたら忘れちゃいますね(笑)」

── 3月11日に目指していた支配下選手登録に復帰し、背番号91のユニフォームに袖を通しました。

「スタートラインに立ったということですし、次の目標に向かって頑張ろうという気持ちです。ジャイアンツは若くていいピッチャーが多いので、その競争にも勝たないといけません。安心することなく結果を求めてやっていきたいです」

── 今シーズンの公約を教えてください。

「東京ドームの一軍のマウンドでファンのみなさんの前で投げてる姿を見てもらう、というのが目標です。野球以外だとコンディショニングです。ケガをしないように、これから先もケアを続けていきたいと思います」

堀田賢慎(ほった・けんしん)
2001年5月21日、岩手県生まれ。青森山田から2019年のドラフトで巨人から1位で指名され入団。入団すぐの4月にトミー・ジョン手術を行ない、12月に育成選手契約となる。リハビリを経て、昨シーズン後半は155キロをマークした。今シーズン開幕前の3月11日に支配下登録に復帰した。186センチ85キロ、右投右打

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