巨人の星・山﨑伊織&堀田賢慎ってどんな投手? トミー・ジョン手術からの復活「オレのこのボールを見てくれ」 (2ページ目)

  • 市川光治●文・写真 text & photo by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)

── トミー・ジョン手術の大先輩でもある桑田(真澄)投手チーフコーチにかけてもらって覚えている言葉を教えてください。

「たくさん話をしていただいたんですが、一番心に残っているのが『人はできないんじゃなくて、やり方を知らないだけなんだよ』という言葉です。以来、できない時でも引きずりすぎないようにしよう、ということを大事に考えてきました。その日は考えてもいいけど、次の日からは、そのことで落ち込まないように心がけています」

── その桑田投手チーフコーチから言われて取り組んでいる課題はなんでしょう。

「ピッチャーはライン出しといってコントロールの練習を意識してやっているので、キャンプの最初の頃よりはよくなっていると思うんですが、それをブルペンじゃなくて実戦でもそのままできるように、もっともっと精度を上げていきたいです。それと僕は投げる時に身体が前に突っ込んでしまうクセがあり、そうすると腕が離れたり、身体が開いたりしてしまうので。桑田コーチからも『頭さえ突っ込まなければ大丈夫』と言われてますし、そこはとくに気をつけています」

プロ初勝利が目標

── 2020年に入団した堀田賢慎投手。奇しくも今シーズンのジャイアンツの有望株のふたりがトミー・ジョン仲間です。

「賢慎は黙々と練習するタイプの選手です。そんな彼の姿を見て『僕もやらなくては』と奮い立っています(笑)。年齢は下ですが、考え方や振る舞いは大人だなと思います。僕は変化球を投げてピッチングを組み立てるピッチャーですけど、賢慎は僕とは逆で、真っ直ぐの強さとスピードで勝負ができる。ピッチャーが憧れるピッチャーだと思います」

── 堀田投手は『オフは外出もできないので寝てます』と言ってました。山﨑選手のオフの過ごしかたは、いかがですか?

「僕も賢慎と同じで寝てます。毎晩夜10時には寝ちゃってますが、朝起きてもまだ疲れが残っていると感じています。なので、オフの前日は『よし、昼まで寝るぞ!』みたいな感じです(笑)」

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