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巨人の星・山﨑伊織&堀田賢慎ってどんな投手? トミー・ジョン手術からの復活「オレのこのボールを見てくれ」 (4ページ目)

  • 市川光治●文・写真 text & photo by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)

◎堀田賢慎

大敗を喫してプロを目指した

── プロを目指したのはいつからですか?

「プロへ行きたいと本気で思ったのは高校2年の秋の大会が終わってからです。秋の青森県大会の準決勝で光星学院八戸に5回コールド負けを喰らいました。2年春、夏も光星にコールド負けをしていたので、今度こそと思っていたのですが、4回に打者二巡の猛攻を受けて一気に13点もとられてしまい、1−17で負けてしまいました。あの負けからプロを目指そうと思いました」

── 負けて覚醒した感じですかね。

「そうです。光星をどう抑えればいいのかを考えた時、真っすぐで押していけるピッチャーを目指さないとダメだと。その最終目標はどこに置けばいいのかと言えば、150キロを投げてプロに行くことだろう......そう思って練習にもギアが入りました」

── プロに行けると確信したのは高校3年生の時?

「3年夏も光星に3回戦で負けてしまい......僕自身も全国的に有名ではなかったですし最後までプロに行けるのか半信半疑でした。ジャイアンツにドラフト1位で名前を呼ばれて、あまりにビックリしすぎて頭が真っ白になりましたし、あの時のことは何ひとつ覚えていません(笑)」

── 入団後、すぐにトミー・ジョン手術。いま振り返って難しかったことは何でしょう。

「投げたい気持ちが先走り、ついオーバーペースになってしまって......そのあたりのコントロールが難しかったです。リハビリ期間はヒジが何度も痛くなったのですが、それを経験しないと次のステップに進まないんです。トミー・ジョン手術を経験されている桑田コーチ(真澄・現投手チーフコーチ)からも『焦るな』と言っていただいて、言葉の重みもあって安心感もありました。とてもありがたかったです」

── 2021年に入団した山﨑伊織投手、彼もトミー・ジョン手術を受けました。

「(山﨑投手は)1年違いでジャイアンツに入団してきましたが、僕より2カ月あとに手術をしたというのを聞いていました。僕のほうがリハビリは先行してましたし、少しでもアドバイスできればいいなと思いました。映像を見たら僕よりもすごいボールを投げているピッチャーだったので、教えてもらえるところは教えてもらおうと思っていました」

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