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宮﨑敏郎「他球団の評価を聞いてみたい気持ちもあった」。それでも生涯DeNAを宣言、今季への思いと「天才」と評する若手を語った (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by 産経新聞社

【2022年、DeNAの目標】

 2022年が始まり、プロ野球選手は2月1日のキャプインに向けて自主トレ中だ。宮﨑は、昨年同様に今年もあることを継続していくと言う。

「昨年は、1年通してケガなく過ごせてよかった。これから年齢が上がっていくので、しっかりケアをしながらケガなく1年やっていきたいですね」

 今年も若手に声をかけながら背中でチームを引っ張っていくことになるが、今シーズン、期待している若手は誰だろうか。

「森(敬斗)選手と牧(秀悟)選手ですね。森選手は元気ですし、自分の思うように思いきりやってほしいです。牧選手は、天才です。前後で打たせてもらっていたなかで見習う点や勉強になることがすごく多かったので、今年も頼りにしています(笑)」

 チームは、昨年の最下位から今季はリーグ優勝という目標に向けて戦うことになる。それは実現可能なストーリーで実際、昨シーズンのセ・パ両リーグの覇者であるヤクルトとオリックスはともに前年度最下位からのリーグ制覇だった。ベイスターズは打率、打点はリーグ2位なので、防御率6位の投手陣を整備していけば道が見えてくる可能性がある。

「今年、チームとしては、チーム全体でレベルアップしていけるようになりたいですし、そうしてファンのみなさんが喜んでもらえるような熱い試合を続けていければいい方向に向かっていけるのかなと思います。個人的には、キャリアハイを目指して、打率はもちろんですが、ホームランも打点も高い数字を残していきたいです」

 生涯ベイを決断し、新たなスタートとなる今シーズン、どのくらいファンを熱狂させることができるのか。ハマのプーさんの背中がひと際大きく見えるシーズンになれば、秋には実りの季節がやってくるだろう。

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毎週日曜日 15:30〜16:00

スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
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