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楽天ベストナインを八重樫幸雄が選出。
「初代監督」のウワサの真相も (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

――嶋選手も野村克也監督の下で鍛えられました。八重樫さんから見て、嶋選手はどんなキャッチャーですか?


八重樫 彼が楽天に入団して、最初に交流戦で対戦した時には、すごく積極的にピッチャーをリードしているように見えたので、「いいキャッチャーだな」と見ていたんです。それが、年数を経て経験を積んでいくうちに、リードに迷うようになったのかなという感じでした。古田(敦也)もそうでしたよ。野村さんからいろいろ学ぶうちに、高いレベルで迷うようになったんだろうね。

――野球の奥深さを知れば知るほど迷っていくという感じなんでしょうか? リードの特徴などはありますか?

八重樫 確かに一流の捕手になるには、そういう経験は必要でしょうね。野村さんがチームを去った後、嶋には自信が芽生えていたようだし、風格も出てきました。リードとしてはアウトコース中心のオーソドックスな配球です。西武の伊東勤のようなイメージかな? 野村さんの教えなのか、たまにインコースを何球も続けてみたり、嶋なりの個性が見られるようになった気がしますね。

【悩みに悩んだ野手陣】

――バッテリーは誰もが納得の結果でした。続いて、内野陣の発表をお願いします。

八重樫 ここは難しかったなぁ。まず頭に浮かんだのは、ショートの小坂誠なんですよ。彼は楽天でショートを守った機会も少なくて、ロッテのイメージが強いけど、地元宮城県の出身だし、現役も楽天で終えてそのままコーチにもなった(2011年から2013年まで。現在はロッテ育成コーチ兼走塁コーチ)ということで、彼を選びました。彼の守備は絶品でしたからね。楽天のショートだと松井稼頭央や茂木栄五郎の名前が浮かぶ人も多いと思うけど。ということで「ショート・小坂誠」が最初に決まりました。

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