2020.08.20

イチロー世代の三冠王・松中信彦が
独立リーグ指導者として伝えたいこと

  • 広尾晃●文 text by Hiroo Koh
  • 写真提供●香川オリーブガイナーズ

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 2019年9月、元ソフトバンクホークスで活躍した松中信彦氏が、四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズのGM兼総監督に就任した。現役時代は平成唯一の三冠王に輝くなど、球界を代表するスラッガーとして活躍した松中氏の目に、独立リーグはどう映ったのだろうか。

昨年9月に香川オリーブガイナーズのGM兼総監督に就任した松中信彦氏── 昨年3月にイチローさんが引退し、1973年生まれの選手はすべて現役を去りました。振り返って、同世代の選手についてどう思いますか?

「現役時代は"同世代"という意識はありませんでした。グラウンドで顔を合わせたら会話するくらいで。でも、ひとりふたりと引退する人が増えると"世代"ということを考えるようになりましたね。たしかに、僕たち1973年生まれの選手はプロ野球を引っ張っていたと思います。トップはもちろんイチローで、本当に豪華な顔ぶれでした」

── 1973年生まれの選手は、打者では松中さんのほかにイチローさん、小笠原道大さん、中村紀洋さん、清水隆行さん、磯部公一さん、小坂誠さん、坪井智哉さん......。投手では石井一久さん、三浦大輔さん、黒木知宏さん、薮田安彦さん、門倉健さんなど、多士済々でした。

「でも、彼らにライバル心はありませんでした。僕は社会人で5年間プレーしてからプロに入ったので、その時にはイチローやジョニー(黒木知宏)、ノリ(中村紀洋)らはすでに活躍していた。とにかく、自分がプロの世界で成功するために頑張らなければならないという気持ちでした」

── 2004年、松中さんはプロ野球で三冠王に輝き、イチローさんはMLBのシーズン最多安打記録を更新しました。日米で同世代の選手が大記録を樹立しました。

「たまたまかもしれませんが、同世代のふたりがそうした大記録を達成できたというのは、すごくうれしいことでした」