楽天ベストナインを八重樫幸雄が選出。
「初代監督」のウワサの真相も (3ページ目)
マスク着用で取材に応じた八重樫氏
――続いて、他のポジションは?
八重樫 さらに悩みました(笑)。で、頭に浮かんだのが、銀次、藤田一也、高須洋介でした。いろいろ記録を調べたりしながら考えたのが、「ファースト・銀次」「セカンド・藤田」「サード・高須」という布陣。半世紀以上の歴史を持つ他球団と比べると、どうしても小粒な感じは否めないけど、僕としてはこれが「歴代ベスト内野陣」という感じかな?
――それでは、外野手の3人はいかがでしょうか?
八重樫 まず、盗塁王も獲得した聖澤諒かな? 若くして引退したのは残念だったけど、守備率は高かったし守備は安定していました。そして、鉄平。中日では芽が出なかったけど、野村監督の指導の影響もあったのか、楽天に移籍してから一気に成長した感じがします。2009年に首位打者を獲得した頃は、本当にいいバッティングをしていましたよ。聖澤、鉄平はスムーズに決まったんだけど、ここから先が難しかった(笑)。
――悩んだ末に最後の一枠は誰に決まったのでしょうか?
八重樫 悩んで、迷って、ここはウィーラーに決めたんだよね。でも、そうしたら巨人に移籍が決まっちゃった(笑)。本業は三塁手で、守備力では「歴代ベスト」と呼ぶには少し難があるけど、勝負強いバッティング、ムードメーカーという点で、楽天史上でも記憶に残る選手になるんじゃないのかな?
【もしも、「楽天監督」のオファーか来ていたら?】
――さぁ、では最後に「歴代ベストDH」をお願いします。
八重樫 これは簡単でした(笑)。DHは山﨑武司しかいないんじゃないかな? 中日時代はよく見ていたけど、オリックス時代にパッとしなくて、「もう終わりなのかな?」と思っていたら、野村監督の下でいきなり二冠王になったわけだから。中村紀洋も頭に浮かんだけど、ここは順当に武司でいきましょう。
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