ヤクルト優勝秘話。最下位チームを支えた「裏方たちの献身力」 (6ページ目)
そう語る杉村コーチも、早出練習には欠かさず姿を見せ、山田、川端、畠山らにトスを上げ続けた。
「1日に300球ぐらいトスを上げて、それが143試合だから何球上げたのかな(笑)」
今シーズンのヤクルトには「勝つことの素晴らしさ」と「チームスポーツの素晴らしさ」を教えてもらった。ただ、日本シリーズに敗れ、ソフトバンクの工藤公康監督の胴上げを目にして、ベンチの中から力の抜けたような表情を浮かべる選手やコーチ、裏方たちを見ると、「負けたら悔しさしか残らない」ということも教えられた。
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