【MLB】村上宗隆以外の若手も躍動するホワイトソックスの空気感 マイナーから昇格の西田陸浮も長所を発揮|現地ルポ (2ページ目)
【寿司セレブレーションと将来への最適解】
遊撃手のモンゴメリーは長身の左打者で、昨季は71試合で21本塁打を放ち、今季も55試合で13本塁打を記録している。彼に、村上が打線やクラブハウスにもたらしているものを尋ねると、真っ先に返ってきたのは「存在感ですね」という言葉だった。
「長打力があって、打点を稼いで、ホームランを打てる。でも、僕がすごく感心しているのは選球眼です。彼は本当に四球を選べる。それに守備もすごく良いです。クラブハウスでは自然体でいて、面白いキャラクターでもあるので、みんなを和ませてくれています」
SNSで話題になった本塁打後の"寿司セレブレーション"も、村上の発案だったという。
「サンディエゴで僕がホームランを打った時でした。彼が急にこっちに来たので、普通にハイタッチをするのかと思ったら、『ヘイ!』って感じでハンドシェイクを始めて、そのまま寿司を口に入れ合うポーズをやり始めたんです。あれは僕じゃなくて、彼のアイデアでした」
モンゴメリーは笑いながらそう振り返った。さらに、「村上は将来的にどんなメジャーリーガーになれると思うか」と尋ねると、こう答えた。
「彼は"唯一無二の村上"になれると思います。自分自身でいることで、最高レベルの選手になれる。もちろん、アーロン・ジャッジや大谷翔平みたいな偉大なパワーヒッターはいます。でも彼も、そのレベルに並べるだけの力を持っている選手です。将来的には、自分自身の名前を確立できる存在になると思います」
一方、二塁手のマイドロスは守備力に定評がある反面、自らの課題として打撃を挙げる。そのマイドロスも、村上を総合力の高い選手として評価していた。
「守備でも一塁でいいプレーをしていますし、すごく野球IQの高い選手です。僕は、パワーは彼の長所のなかでは最後に挙げるものだと思っています。まず純粋にすばらしい野球選手で、そのうえでパワーは"おまけ"みたいなものですね」
さらに村上の将来像について尋ねると、こう話した。
「彼は彼自身の最高の姿になっていくと思います。できれば長い間、隣で一緒にプレーしていたいですね」
もっとも、この若い選手たちが今後もそのままレギュラーに定着する保証はない。ホワイトソックスは今年のドラフトで全体1位指名権を持っており、UCLAの遊撃手ロック・チョロウスキーを指名する可能性が高いとみられている。メルキン記者はこう話す。
「フロントはテキサス州の高校生遊撃手グレイディ・エマーソンも高く評価しているようです。ただ、私が予想するならチョロウスキーですね。もしそうなれば、すでに多くの内野有望株を抱えているところに、さらにトップクラスの選手が加わることになる。どう整理していくのか、どんなチームを作っていくのかは非常に興味深いですね」
実際、ホワイトソックスはすでに将来を見据えた起用を試みている。モンゴメリーを三塁、バルガスを一塁、村上をDHで起用するラインナップを組むこともある。若い選手たちを固定するのではなく、さまざまな可能性を探りながら、将来の最適解を模索しているのである。
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