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【江川卓×遠藤一彦対談】「同学年だけど、ほかのピッチャーと比べようがないほどすばらしかった」 (2ページ目)

【「4万7000人」が集まった、伝説の江川vs原】

 一方、江川さんが甲子園出場のなかった遠藤さんのことを初めて認識したのが、大学4年時の秋の明治神宮大会決勝の対戦でのことだ。法政大学と東海大学、リーグの異なる両校が勝ち上がり、江川さんと遠藤さんがついに同じグラウンドに立った。

 だが、この試合の最大の注目は「江川vs原」だった。のちに読売ジャイアンツのスターとなる原辰徳さん(当時1年生)との対決が話題を呼び、神宮球場は超満員。通常は開放しない外野席まで解放され、4万7000人もの観客が詰めかけた。

 江川さんはこう話す。

「僕が4年生で彼は1年生でした。そんなふうに(原がすごいと)言われても、大したことないんじゃないかって、インコース気味の膝元ちょっと下に投げたんです。そしたらレフトスタンドに打たれたんですよ」

 江川さん本人が「ちょっとびっくりしましたよね」と語るほど、原の一打は衝撃的だった。しかし江川さんは最後の打席で原さんから3球三振を奪い、きっちりと締めている。「ホームランを打たれているから、最後は三振をしないと格好がつかない」と江川さんは振り返る。

 一方の遠藤さんは、この試合をどう迎えていたのか聞くと、「(チームメイトは江川の)生のボールを打てるぞと盛り上がっていたけど、(自分自身は)江川に勝つぞ」という気持ちは「全然なかった。それよりもなんとか(強力な法大打線を)抑えられたらいいな」という心境だったと打ち明けた。

 フォークボールなしで勝負していた大学時代の遠藤さん。江川さんは自身も「いいストレートを投げてましたよ。速かったもん。私は170キロでしたけどね」と笑いを交えながら認めていた。

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