灘高出身「野球ヲタ」が京大野球部で画期的な取り組み 投手コーチ就任でチームを優勝争いへと導いた (4ページ目)
こうした京大野球部の特殊な取り組みと、個性的なキャラクターが織りなすドラマを『野球ヲタ、投手コーチになる。』(KADOKAWA)という書籍にまとめさせてもらった。きっと「野球ヲタ」の見方が変わる一冊だと確信している。
今もなお、スタンドやテレビの前でくすぶっている野球ヲタは大勢いるはずだ。しかし、使い方次第で、野球ヲタはチームの重要な戦力になりうる。京大野球部の取材をとおして、私はそのことに確信を持った。
ひとりでも多くの野球ヲタが立ち上がり、グラウンドに降りていく。そんな時代がやってくれば、野球界は今まで以上に豊潤な世界になるはずだ。
【新刊紹介】野球ヲタ、投手コーチになる。 元プロ監督と元生物部学生コーチの京大野球部革命〜菊地高弘(著)
元プロ&元生物部。異色コンビが万年最下位の京大野球部に革命を起こす!
最下位が定位置の京大野球部に2人の革命児が現れた。
1人は元ソフトバンクホークス投手の鉄道マン・近田怜王。
もう1人は灘高校生物研究部出身の野球ヲタ・三原大知。
さらには、医学部からプロ入りする規格外の男、 公認会計士の資格を持つクセスゴバットマン、 捕手とアンダースロー投手の二刀流など…… 超個性的メンバーが「京大旋風」を巻き起こす! 甲子園スターも野球推薦もゼロの難関大野球部が贈る青春奮闘記。 『下剋上球児』『野球部あるある』シリーズ著者の痛快ノンフィクション。
【目次】
はじめに 主な登場人物
第1章 元プロ野球選手の鉄道マン
第2章 京大で野球をやる意味
第3章 元生物部の「クソ陰キャ」
第4章 京大生はなぜケガが多いのか?
第5章 頑なに関西弁を拒む主将の改革
第6章 「ソルジャー」近大への復讐
第7章 野球ヲタ投手コーチの落とし穴
第8章 ヘラクレスの引退騒動
第9章 ラストゲーム
第10章 京大野球部が優勝する日
おわりに
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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