検索

2年連続最下位→リーグ3連覇 高山郁夫が語る「オリックス黄金期はこうして創られた」

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

高山郁夫の若者を輝かせる対話式コーチング〜第15回

 オリックスのリーグ3連覇(2021〜2023年)など、数々の球団で手腕を発揮してきた名投手コーチ・高山郁夫さんに指導論を聞くシリーズ「若者を輝かせるための対話式コーチング」。第15回のテーマは「オリックスがリーグ3連覇を成し遂げた理由」。昨季までオリックス監督として黄金期を築いた中嶋聡氏(現・オリックススペシャルアドバイザー)のエピソードなど、チームの変化を語ってもらった。

2021年から23年までリーグ3連覇を達成したオリックス photo by Sankei Visual2021年から23年までリーグ3連覇を達成したオリックス photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【中嶋監督は常識を疑う指揮官】

── オリックスは2020年シーズン途中で西村徳文監督が退任し、二軍監督の中嶋聡監督が昇格しました。翌2021年にはリーグ優勝を飾ることになるわけですが、何が変わったのでしょうか?

高山 支配下選手全員にチャンスを与えるスタンスでしたので、選手たちのモチベーションが上がり、チーム全体に活気が出てきたことが、変化の要因かなと思います。

── 中嶋監督はどんな指揮官でしたか?

高山 本当にこれが最善策なのかどうか、別の視点からもじっくり考えていたと思います。いわば「常識を疑う」監督でした。

── 投手起用は酷使をせず、シーズン通して無理なく運用する印象がありました。

高山 特に投手の故障は、運用と管理に大きく左右されます。その意味ではやりやすい環境でしたね。

── キャンプの練習内容も変わったのですか?

高山 全体練習の時間よりも、個別の時間を多くとり、それぞれの課題に向き合う形の春季キャンプでした。

── オリックスの春季キャンプは宮崎・SOKKENスタジアム(宮崎市清武総合運動公園)で一軍も二軍も実施しています。投手陣のブルペンは一・二軍とも同じ場所を使いますが、選手にとっては刺激のある環境なのではないですか。

高山 一軍のベテランから、育成の若手まで同じブルペンで投球練習する環境は、若手にとっては本当に刺激になると思います。また、コーチ間の情報共有もスムーズで、投手全体の状態を把握しやすいメリットがありました。

1 / 2

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

フォトギャラリーを見る

キーワード

このページのトップに戻る