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男子1万mのリオ五輪代表争い最終章。大迫傑の「ラストスパート」なるか (4ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 世界屈指の名門クラブ「オレゴン・プロジェクト」でトレーニングを続けている大迫は、昨季5000mで13分08秒40の日本記録を樹立。今季もペイトン・ジョーダン招待(5月1日)の1万mで27分50秒27の好タイムをマークしている。

ダイヤモンドリーグ第4戦(5月27日)の1万mは途中棄権したが、ポートランドトラックフェスティバル(6月12日)の1500mで3分40秒99の自己ベストを更新するなど、持ち味のスピードに磨きがかかった印象だ。大迫は先頭に立って集団を引っ張るタイプではない。レース中盤までは力を溜め、ラスト2周、もしくは1周で一気に抜け出す戦略を立てているだろう。

 日本選手権は4年連続で2位(12~14年は1万m、昨年は5000m)と悔しい思いをしてきた大迫。最終選考会となるレースで、文字通りの“ラストスパート”を披露し、初優勝で気持ちよく初の五輪代表をつかみたいところだ。

 箱根駅伝のヒーローたちが集結する男子1万mは6月24日(金)の19時48分から。リオ五輪キップをめぐる熱戦はどんなクライマックスを迎えるのか。ランナーたちの駆け引きと、スパート合戦にぜひ注目してほしい。

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