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競輪・深谷知広が「40歳で引退」と語る真意 若手ともがいた今夏の練習で芽生えたある心境とは (5ページ目)

  • text by Sportiva

今後のビッグレースでも活躍が期待される photo by Gunki Hiroshi今後のビッグレースでも活躍が期待される photo by Gunki Hiroshiこの記事に関連する写真を見る

 多くの競輪ファンは、いまだトップクラスにいる深谷の引退など想像すらしていないはずだし、今後も彼の走りを見続けたいだろう。そんなファンに向けて深谷は「どんな形でもいいので、記憶に残っていただければうれしい」とも語った。

 取材ではつねにポーカーフェイスを崩さず慎重に言葉を選んでいたため、その深層心理を推し量ることは容易ではなかったが、覚悟を持って言葉を紡いでいることは感じ取ることができた。

「最終段階に入った」という深谷の走りは、いったいどんなインパクトを与えてくれるのだろうか。1レース1レース、ますます目が離せなくなった。

【Profile】
深谷知広(ふかや・ともひろ)
1990年1月3日生まれ、愛知県出身。高校から自転車競技を始めると、すぐに頭角を表し、2年時にはジュニアのナショナルチームに所属。ジュニア世界選手権大会1kmタイムトライアルでジュニアの日本記録を更新する。競輪学校(現:日本競輪選手養成所)を在校成績2位で卒業し、19歳で競輪デビューを果たすと、史上最速でS級に特別昇級。21歳の時には史上最速でGⅠ制覇を成し遂げる。KEIRINグランプリには過去6回出場。2024年10月には通算400勝を達成した。2017年からナショナルチームに復帰し、2021年10月に退いた。

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